「気分はパイロット」電動ランボルギーニ第2弾『テメラリオ』、新デザインDNAの注目ポイント
レスポンス / 2024年8月29日 21時0分
ランボルギーニが8月16日に発表した、新型スーパースポーツカー『テメラリオ』。ツインターボV8エンジンに3つの電気モーターを組み合わせたハイブリッド・パワートレインを搭載し、『ウラカン』の後継モデルとして位置付けられる完全新規モデルだ。
◆ラインアップの全てを電動化
テメラリオは、『レヴエルト』に続くHPEV(ランボルギーニ高性能電動車)シリーズの第2弾である。また、ウルスSEの市場デビューにより、全車種のハイブリッド化を完了し、ランボルギーニの全モデルが完全に電動化されたことになる。ランボルギーニはこの車を「パフォーマンス、ドライビングプレジャー、快適性の概念を一新するモデル」として位置付けている。
ランボルギーニの会長兼CEOである「ステファン・ヴィンケルマン氏」は、「テメラリオは真の『フオリクラッセ』、つまりクラスを超えたスーパーカーである。ランボルギーニの新車は常に先代モデルを凌駕する性能を持ち、同時によりサステイナブルであるべきだ。テメラリオの登場により、ランボルギーニは全モデルを電動化した初の高級車ブランドとなった」と述べている。
テメラリオは、空力効率の新たな高みに到達し、デザインにおいても新たなランドマークとなるスタイリスティックなディテールとラインを持つ。高強度超軽量合金の採用により、車体のねじれ剛性が大幅に向上し、優れたダイナミクスに貢献している。
この車はサーキットでの性能発揮を目指したスーパースポーツカーでありながら、同セグメントのどの車よりも広い乗員・荷物スペースを提供する。さらに、ランボルギーニ・ビジョン・ユニット・システムの導入により、ブランド史上最も先進的なマルチメディア体験が提供される。
◆V8ツインターボと3つのモーター
テメラリオのパワートレインは、高回転型のツインターボ内燃エンジンと3つのアクシャルフラックス電気モーターの組み合わせで構成されている。これらのモーターはそれぞれ110kWの出力を持ち、システム全体で920馬力を発揮し、ウラカンと比較してCO2排出量を最大50%削減している。
4.0リットルのツインターボV8エンジンは、9000~9750rpmで800馬力、4000~7000rpmで730Nmのトルクを発揮する。V8のハウジングには電気モーターが組み込まれ、連動して駆動力を提供する。駆動は、フロントアクスルに搭載された2つの電気モーターによってサポートされ、合計220kWの出力と2150Nmのトルクを発揮する。
このツインターボV8エンジンは、サンタアガタ・ボロニェーゼでゼロから設計されたもので、1万回転に達することができる市販エンジンとしては初のものである。V10エンジンを搭載した先代のウラカンが最高速度325km/h.0-100km/h加速3.2秒に対し、最高速度は340km/hを超え、0-100km/h加速は2.7秒を実現した。
テメラリオは、リチウムイオン高比出力バッテリーパックを中央トンネルに配置し、車の重心を低く保ち、最適な重量配分を実現している。このバッテリーパックは総容量3.8kWhで、30分で完全充電が可能だ。トランスミッションは、V8の後ろに横置きされた8速デュアルクラッチ・トランスミッション(DCT)がシフトを担当し、ウラカンの7速DCTよりも軽量で、シフトタイムも短縮されている。
テメラリオの骨格には、新しいホワイトボディが使用されており、マルチテクノロジー・アルミニウム・スペースフレーム・アプローチが採用されている。これにより、ねじり剛性が従来設計よりも20%以上向上し、車両重量が最適化され、乗員の安全性も確保されている。
◆新たなデザインDNA
ランボルギーニ・チェントロ・スティーレのディレクター、「ミティヤ・ボルケルト氏」は、「テメラリオ」によってランボルギーニ・デザインのDNAに新たな章を開いたと自負している。この車は、コンパクトで俊敏なプロポーション、新しい六角形のライトシグネチャー、『Feel like a pilot』インテリアデザイン、新しいハイブリッドパワートレイン、シャープなラインなどを備えており、一目見ただけでその独自性が感じられるスーパースポーツカーである。
エクステリアでは、ランボルギーニのDNAを象徴するシルエットが特徴であり、クリアでピュアなライン、短いオーバーハング、統合されたエアロダイナミクス、大胆なシャークノーズが採用されている。特に六角形のデイタイム・ランニング・ライト(DRL)は、遠くからでも強く認識できるデザインとなっている。
エアロダイナミクスにおいては、高速での安定性、冷却性能の向上、最大のブレーキ効率が追求されており、リアのダウンフォースは「ウラカンEVO」と比較して+103%増加し、「Alleggerita」パックが装備された場合には+158%に達する。
◆インテリアコンセプトは「パイロットになった気分」
テメラリオのインテリアデザインは「パイロットになった気分」がテーマで、低いシートポジションやスリムで軽量なダッシュボードが特徴である。
インフォメーションセンターとしての役割を果たす「パイロット・インタラクション」には、8.4インチのディスプレイが搭載されており、ドライバーとコパイロットはこのディスプレイを通じてスマートフォンのようにアプリや情報を操作できる。
新しいスペースフレームシャシーによって、ウラカンと比較してヘッドルームが34mm、レッグルームが46mm拡大し、視界が4.8度広がったため、身長200cmまでの乗員がヘルメットをかぶった状態でも快適に乗車できる。フロントフード下には112リットルの収納スペースが確保された。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
新型Vantage Roadster 真のドライバーのために設計されたスリルを兼ね備えたオープンエアデザイン
Digital PR Platform / 2025年1月15日 11時3分
-
デザイナーが語る「ランボルギーニ」の未来像 バイクから着想を得た新型車「テメラリオ」
東洋経済オンライン / 2025年1月1日 16時0分
-
1000馬力超えの「新型スーパーカー」登場へ! 爆速の「V8ツインターボ」をミッドに搭載! アストンマーティン史上最強モデル 新型「ヴァルハラ」は日本国内でも目撃可能!?
くるまのニュース / 2024年12月25日 20時25分
-
イタリア警察にランボルギーニが導入されて20年、『ガヤルド』から『ウルス』まで計6台のポリスカーが活躍
レスポンス / 2024年12月23日 18時0分
-
スポーツセダンの国産車・外車のおすすめ車種14選! 選び方やメリットデメリットも合わせて紹介
MōTA / 2024年12月20日 13時30分
ランキング
-
1賞味期限「2年前」のゼリーを販売か…… 人気スーパーが謝罪「深くお詫び」 回収に協力呼びかけ
ねとらぼ / 2025年1月15日 7時30分
-
2「室内寒暖差がつらい…」その要因と対策が明らかに! - 三菱電機が紹介
マイナビニュース / 2025年1月14日 16時10分
-
3芸能人なぜ呼び捨て?「日本語呼び方ルール」の謎 日鉄会長の「バイデン呼び」は実際に失礼なのか
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 9時20分
-
4バイトをしているコンビニでは廃棄商品の持ち帰りは禁止されています。もう捨てる商品なのになぜダメなのでしょうか? 捨てるほうがもったいない気がします。
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月14日 5時0分
-
5靴下真っ黒で徘徊…87歳老母が冷凍庫に隠していた「うなぎパック50個」の賞味期限を知った50代娘の切なさ
プレジデントオンライン / 2025年1月15日 10時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください