「FCバイエルン・ミュンヘン」ホームスタジアムに巨大充電パーク、1日500台が充電可能に
レスポンス / 2024年9月3日 19時30分
フォルクスワーゲングループ傘下のMANは、ドイツの「FCバイエルン・ミュンヘン」のホームスタジアム「アリアンツ・アリーナ」で、電動トラックとバスの充電パークプロジェクトが始動した、と発表した。
アリアンツ・アリーナの南側バス駐車場に、3段階の拡張計画で高出力およびメガワット充電ポイントが設置される予定。合計30の充電ポイントが計画されており、1日最大500台の電動バスとトラックが充電可能となる。
アリアンツ・アリーナのような大規模なサッカースタジアムは、試合日のみに利用される強力な電力網を持つ。FCバイエルン・ミュンヘンとMANトラック&バスは、この条件を活かして商用車充電パークの設置に合意した。さらに、アリアンツ・アリーナは100%再生可能エネルギーを使用しており、プロジェクトの環境への配慮も強調されている。
アリアンツ・アリーナは、ヨーロッパの道路貨物交通の重要な交差点であるミュンヘン北高速道路ジャンクションに位置している。毎日最大1万台のトラックが通過するこの場所は、充電パークの理想的な立地。FCバイエルンも将来的に自社の電動車両の充電インフラが必要となるため、2025/2026シーズンにはMANから初の全電動チームバスが納入される予定だ。
MANトランスポートソリューションズは、ゼロエミッション車両への移行を支援する社内コンサルタントであり、このプロジェクトにも深く関与している。彼らは2018年からエネルギー効率の良い車両運用、電動モビリティ、充電インフラの計画と実施を支援してきた。
欧州自動車メーカー協会(ACEA)の推計によれば、2030年までに欧州全域の主要な長距離輸送ルートに約5万の高性能およびメガワット充電ポイントが必要とされる。その一つがアリアンツ・アりーナに建設される予定。MANの新型eトラックは既に2000件の注文があり、2023年には欧州で電動シティバスの市場リーダーとなった。
新型MAN eトラックは、1日600~800kmの航続を実現する。メガワット充電技術(MCS)を搭載し、ドライバーの休憩中に300~400kmの走行範囲を充電できる。また、CCS充電も可能で、夜間のデポでの充電に対応する。
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