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『トリシティ』のド真ん中に「空気のトンネル」? 世界初のエアロ電動バイク、画期的な新技術とは

レスポンス / 2024年9月7日 17時0分

英国のWhite Motorcycle Concepts(WMC)は9月4日、世界初のエアロ電動バイク『WMC300E+』を発表した。このバイクは、フリートや緊急対応用に特化して設計されており、急速充電が可能だ。


WMC300E+は、緊急サービスの厳しい運転サイクルで100マイル(約160km)の航続距離を持ち、標準運転サイクルでは125マイル(約200km)を達成する。MAHLE Powertrainが開発した独自のバッテリーにより、標準的なCCS充電器を使用して15分以内に充電が完了する。


ヤマハ発動機の前2輪スクーター(LMW)『トリシティ300』をベースとしたこの車両の中心には、優れた空力性能と革新的なバッテリーデザインがある。WMCの特許技術「V-Duct」は、バイクの中央を通るベンチュリーダクトで、空気抵抗を大幅に減少させ、性能を向上させる。このデザインは、WMCの陸上速度記録プログラムの一環として磨かれ、WMC300E+では空力効率が25%向上している。


WMCの特許技術「V-Duct」

バッテリーは、MAHLE Powertrainが開発したT字型のパックを採用し、質量の集中化と空力効率の最大化を実現している。バッテリーセルは、リチウムコバルト酸化物とニッケルマンガンアルミニウム化学を使用し、高速充電に耐え、長寿命を実現している。また、MAHLEのバッテリーモジュールコンセプトの冷却機能を取り入れ、温度プロファイルの均一性を保ち、セル間の障害伝播を抑制する。


DC-DCコンバーターがバッテリーパックに統合されており、トラクションモーター、充電器、12Vシステムを直接接続できる。ライトやサイレン、ラジオなどの機器の電力供給も考慮されている。


WMC300E+は、ゼロエミッションでありながら、ガソリン車と比較して加速性能が向上している。最高速度は100mph(約160km/h)に達し、重いパニエを装備しても優れた空力安定性を維持する。さらに、デザインが目立ちやすく、標準的な自動車免許で運転できるため、特別な訓練が不要だ。


このプロジェクトは、持続可能性にも重点を置いており、リサイクルカーボンファイバーを使用し、MAHLE Powertrainが開発した高速充電可能なバッテリーパックにより、希少金属の使用を削減し、ダウンタイムを最小限に抑えている。

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