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水素社会実現へ、荏原が世界初の液体水素ポンプ試験センター新設…2026年完成

レスポンス / 2024年9月13日 10時15分

荏原製作所は9月12日、水素社会の実現に貢献するために、水素インフラ関連機器の商用製品試験・開発センターを千葉県富津市に新設すると発表した。


総額約160億円を投じたこの施設は、液体水素ポンプの実液試験設備を完備した世界初の実スケール商用製品試験・開発センターだ。


世界的な脱炭素化の流れの中で、水素は温暖化対策の切り札として期待されている。荏原グループは、水素を「つくる・はこぶ・つかう」のすべての分野で技術・事業の活用に取り組んでおり、既に世界初の液体水素昇圧ポンプを販売している。


このセンターは、日本や世界各国が進める水素サプライチェーン構築に必要不可欠な液体水素ポンプの社会実装を確実に遂行するための拠点。液体水素向けポンプの実液を用いた実スケール商用製品試験設備としては、世界初となる。施設名称は仮称で「Ebara - Hydrogen Equipment Test and Development Center(E-HYETEC:イーハイテック)」とされ、千葉県富津市の自社所有地に設立される。敷地面積は約1万8000平方m、建物面積は約2800平方mで、2024年1月に工事着工、2026年6月に竣工予定だ。


このセンターは、マイナス253度の水素実液を使った性能試験による品質確認を行い、商用製品の水素実液による製品性能試験や要素技術開発を可能とする。これにより、荏原の水素インフラ関連事業の進展に寄与し、国内外の企業の水素関連技術開発にも貢献する。


荏原は、水素インフラ関連事業を新たな柱として、2030年に売上収益300億円、2040年には2000億円以上の規模に成長させることを目指している。このセンターは、世界の水素サプライチェーン構築に貢献し、水素社会の実現と、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて寄与する。


荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組み、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。

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