九州初! タイヤ専門店が車内静音革命“タイヤエキスパート NUEXUS”の調音施工がクルマの走行音を劇的に変える!
レスポンス / 2024年9月14日 21時0分
クルマの騒音を低減する走行音静粛化プログラムとして注目を集めるビーウィズの調音施工。専門の技術を要するため全国に認定された取り扱い店が設置されている。今回は九州初の調音施工取り扱い店となった「タイヤエキスパート NUEXUS」を取材してきた。
◆タイヤ&ホイールショップとのシナジーに期待
九州初の調音施工取り扱い店となった「タイヤエキスパート NEXUS」その名の通りタイヤ&ホイールを中心としたショップが母体となっている。現在はコーティング、そして調音施工を大きな3本柱としているショップだ。従来のカーオーディオプロショップが調音施工を手がけているのとは大きく異なり、タイヤやクルマの快適化などを主眼に置いたアプローチで調音施工を実施しているのが注目。
なぜタイヤ&ホイールの専門ショップが調音施工を手がけるようになったのか。まずはショップの生い立ちや代表である吉田さんのこれまでの経歴について紹介して行くこととしよう。そもそも、吉田さんは長くタイヤ専門店で働いていた経験を持ち、二級整備士も持つプロのメカニックでもある。そんな吉田さんはタイヤ&ホイールの販売・取り付けに魅了されて独立開業、さらに質の高いコーティングにも興味を持ちコーティングのエキスパートに弟子入りして技術を学び自らのものとした経緯がある。
こうしてタイヤ&ホイール、コーティングを主力として事業を確立した吉田さん。高い技術力やていねいな仕事から高級車ユーザーをはじめとした多くの顧客からの評価を受けてリピーターを拡大していく。そして1年前に念願の店舗を現在の場所に構えることになり、コーティングブースも設置。そうすることでディーラーからのオーダーも入るようになり事業は軌道に乗っていく。
そんな時に吉田さんが興味を持ったのが調音施工だった。YouTubeやホームページ、Webなどで見聞きした調音施工はタイヤを主力として扱うショップとしては施工したい潜在的なユーザーが多くいると考えたのだ。クルマ好きだがオーディオは詳しくない、そんなユーザーにも“クルマが静かになる”“不快なノイズを軽減できる”といった調音施工のメリットは必ず伝わると考えたのだ。
すぐさま調音施工の研修を受けることにした吉田さん、研修の現場では調音施工の施工前後の効果を目の当たりにする。タイヤハウスへの施工による静粛効果は十分に知ってたつもりだったが、エンジンバルクに処理した際の違いはこの時に強く感じる。“施工後はまるでエンジンが遠くになったような静かさ”を経験してますます調音施工への信頼感を高めることになる。
こうして九州初の調音施工取り扱い店としてビーウィズのホームページに掲載されると一気に問い合わせ件数が増える。九州全域から多くのユーザーからの問い合わせ集まり、施工の数も日に日に増えていった。店舗には調音施工を実施する作業スペースを確保し、スタッフと共に数多くの車両への施工を実施中だ。
◆今までとは違う客層の獲得だけじゃなく+αの仕事として成立
取材で訪れたNEXUSのショールームに入ってみると、商談スペースにはインナーフェンダーに調音施工の部材を施工したサンプルが展示されていた。よほどのオーディオ好きでなければこれが何なのか、何に効果があるのかは理解できないと思うが、コーティングやタイヤ&ホイールの商談中に「これは何です?」と興味を持つお客が数多いるという。同店に来店する時点でクルマ好きのオーナーであることは間違いない、そんなユーザーなので愛車を少しでも良い状態で乗りたいと思っているからこそさまざまなジャンルに興味があるのだろう。もちろん車内の静粛化という効果を説明して狙いが理解できると多くのユーザーが共感して施工を検討する。
また、NEXUSで調音施工を扱うことのメリットもある。それは数多くのタイヤを扱ってきた“タイヤのプロ”からのアドバイスも同時に受けられる。具体的には高級ホイールを購入するユーザーは、予算の関係で少しタイヤのグレードを落とすことがある。その際にタイヤのグレードとロードノイズの関係を説明(具体的には高級タイヤは静粛性が高い傾向にある。逆にリーズナブルなタイヤはノイズが目立つことがある)するのだが、調音施工をすることでロードノイズを補うことができることも説明。しかも今後タイヤ交換をしても調音施工はずっと効果を発揮することも説明している。このように各タイヤの特性と調音施工の効果を合わせて説明できるのも同店の強みとなっている。
NEXUSのモットーはモノを売るだけでは無く技術を提供することだという。これはコーティングにおいても調音施工でも同様だ。高い技術力で質の高い施工を実施するのが吉田さんの客への思い。レベルの高い技術を備え「ここでしかできない」技術を提供しているのだという。そんな吉田さんを信頼して、コーティングやタイヤ&ホイール、さらには車両販売なども含めてリピーターになるユーザーも多いと言う。その中に調音施工も含まれているのだ。
◆タイヤ&ホイールショップに加えて調音施工、そしてその先をも見据える
調音施工を入り口として始まった音の世界、NEXUSでは次の狙いとしてオーディオをより本格化させていく予定だ。フォーカルやビーウィズの製品には車種専用モデルも数多くラインアップされているので、まずはスピーカー交換からスタート。さらにDSPの取り付けや調整などまで幅を広げて行く予定だ。すでに調音施工を実施したユーザーからは「スピーカーも交換して欲しい」といったオーダーも先行して入っている。今後は吉田さん自身が満足のいく技術力を身につけた上で施工を開始する予定だという。
店舗のショールームにはすでにビーウィズやフォーカルの製品が展示されていた。将来的には一面の壁を利用したディスプレイも設置してオーディオにもさらに力を入れていく予定だ。九州初の調音施工ショップを入り口としてスピーカー交換、DSP設置といったユーザーの夢を広げていくシステムアップにも対応できるショップへと進化中だ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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