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水素エンジンに燃料電池も、イートンの水素で走る商用車向けソリューション…IAAトランスポーテーション2024

レスポンス / 2024年9月17日 15時30分

パワー・マネジメント企業のイートンは、9月17日からドイツで開幕される「IAAトランスポーテーション2024」に、燃料電池車をはじめ、水素駆動型商用車向けの広範なソリューションを出展する。


イートンのTVS技術(Twin Vortices Series)は、燃料電池の性能を向上させるために重要な役割を果たす。燃料電池で高い効率を達成するためには、余剰の水素を燃料電池スタック内で循環させることが必要。イートンのTVS技術に基づく水素再循環ブロワーは、余剰の水素をスタックの入口に再循環させ、アノードパージによってシステムの寿命を延ばし、水の管理やコールドスタート問題を軽減すると同時に、効率性とスタックの応答性を向上させる。


また、H2 ICE(水素内燃機関)エンジンは、燃焼プロセスに多くの空気を必要とする。イートンのTVSスーパーチャージャーは、低エンジン回転数でも瞬時に空気を供給でき、必要がない場合には接続を切って余分な損失を減らすことが可能。また、スーパーターボ・アプリケーションではターボチャージャーを補完することもできる。


水素による内燃機関は、イートンの専門分野のエンジン空気管理に当てはまる特有の課題を抱えている。H2 ICEエンジンは、ディーゼルエンジンに比べて燃焼室の温度が高くなりやすく、そのため表面着火や異常燃焼が発生しやすい。イートンは、商用車や水素動力用途に特化した中空バルブを開発し、温度を低下させることでエンジンの異常燃焼リスクを軽減し、さらにコスト効率の高い材料によるバルブの製造を可能としている。


H2 ICEエンジンは圧縮比が低いため、より強力なエンジンブレーキが必要。イートンの1.5ストロークのエンジンブレーキは、従来のエンジンブレーキと比較して低速時の制動力が40%アップする。試験では、イートンのスーパーチャージャーと1.5ストロークのエンジンブレーキを組み合わせることで、最大20%の追加制動力が得られることが確認されている。


イートンは、環境保護と世界中の人々の生活の質向上に取り組むインテリジェントなパワー・マネジメント企業だ。データセンター、公共事業、工業、商業、機械製造、住宅、航空宇宙、モビリティ市場向けの製品を製造し、持続可能な経営を基本理念としている。電動化とデジタル化の世界的な成長トレンドを活用し、地球の再生可能エネルギー源への移行を加速し、持続可能な社会の構築に貢献していく。

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