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頂点を競い合うサウンドカーが静岡「つま恋」に集結!! 「第9回ハイエンドカーオーディオコンテスト」Report

レスポンス / 2024年9月29日 6時30分

全国で行われているカーオーディオのコンペティションの中でもっと著名な大会の1つが、この「ハイエンドカーオーディオコンテスト」。去る8月31日と9月1日の両日、つま恋リゾート彩の郷(あやのさと)にて第9回が開催された。


当日は台風10号が西から静岡へと近づいて、雨ときどき晴れという空模様であったが、会を待ち望んだカーオーディオを愛好する熱心なファンが全国から参上。初日の31日は、ディーラーデモカークラスとチャレンジクラスの2つが行われた。前者は専門店が競い合うデモカーのコンペティション。一方、チャレンジクラスはユーザーカー枠で、エントリー資格の内容はポータブルDAPを含むメモリープレーヤーでの審査となり、そのほかのシステムに制限はないという。当部門は審査員課題曲とエントリーユーザーが選ぶ課題曲含め、計2曲を使用、上位10台が入賞となる。


2日目はユーザーカー部門のみのスケージュールとなっていて、ハイレゾ・エキスパートAクラス【システム総額300万円以上】、ハイレゾ・エキスパートBクラス【システム総額170万円~300万円未満】、ハイレゾ・エキスパートCクラスはシステム総額170万円未満と、3つのクラスを用意。いづれもハイレゾリューション(ハイレゾ)での音源を使っての審査となる。ハイレゾデータについては、サンプリング周波数、ビットレート、ファイル形式など種類は問わないとしている


なお審査員メンバーはホームオーディオ、音楽エンジニア等の分野で名を馳せる小原 由夫 先生、山之内 正 先生、 土方 久明 先生、峯岸 良行先生、磐井 喬 先生、秋山 真先生 の6名が務めた。「PUSH ON! マイカーライフ」登録店の中から参加された12台をピックアップ。クルマ、機材、音創りのポイントなど、プロショップが丹精込めて作った個々のシステムをぜひ参考にしていただきたい。


◆メルセデスベンツ GLA (オーナー:江口藍里さん)by カーオーディオクラブ


大阪から来られた江口さんは音質面、居住性の良さからメルセデスベンツを選んだという。初日チャレンジコースと2日目のハイレゾ・エキスパートAクラスにエントリー。音創りのポイントは正確な音場定位とステレオイメージの再現力の注力し、綿密な調整を施す。


搭載のコンポーネントはハイエンドシステムにふさわしい組み合わせで、まず目に止ったのがイートン・CORE・S2(ツイーター&ミッドバス)および80(ミッドレンジ)の3ウェイにエラックのホーム用リボンツイーターJETSプラスした構成で、パワーアンプはブラックス・グラフィックGX2400×2基でドライブ。DAPはソニー・NW-WM1ZM2、デジタルシグナルプロセッサーはリゾルト・M-DSPを採用。総じて低歪み、過渡特性に優れ、繊細なピアニシモから大きな音/Dレンジの表現力に優れていて安定感のあるサウンドを奏でていた。


◆MINI クロスオーバー(オーナー:古渡 浩さん)by サウンドウェーブ


長年カーオーディオと向き合い、高音質再生を追求している古渡さん。愛車の『MINIクロスオーバー』は幾度となくシテムアップが施されているが、車載用デジタルオーディオプレーヤーGOLDHORN G1とRESOLT X12-DSPを新調して音質、音場感ともにワンステージ上を狙う。


スピーカーはモレルでまとめ、38th LE(ツイーターとドームスコーカー)、HYBRID MW4(ミッドレンジ)、シート下にイレイトカーボン・MW6をビルトイン。サブウーファーはイレイトカーボン・MW9を組み合わせた5ウェイ構成となっている。音場はダッシュボード中央付近に定位させ、車内幅いっぱいに広がる音場を構築したという。チャレンジコースでの選曲では好きな柴崎コウの「桜坂」をセレクト。アコースティックギターと明るい歌声を気持ち良く奏でていた。


◆メルセデスAMG A35(オーナー:藤原秀明さん)by レジェーラ


全国のサウンドコンペに出場、音創りに余念がない藤原さんは精悍なルックスのメルセデスAMG『A35』を持ち込んだ。


コンポーネントは以下の通り。デジタルオーディオプレーヤーはアイバッソ・DAP300APEX Tiでデジタルシグナルプロセッサーはヘリックス・P-SIX。フロントスピーカーは、ONYX-28ツイーター、ONYX-80ミッド、ONYX16ミッドバスとイートンでまとめる。サブウーファーはダイヤトーン・SW-G50を一発エンクロージャーに収めてセット。システムの総合計は約100万円ほどという。PRコンセプトは運転中、大きな音でしっかりと音楽を堪能したい!と、ボリュームをついつい上げたくなる音創りに注力する。ボーカルや楽器の定位、個々の音色を大切に綿密な調整を図る。取り付け面では車内美を損なわないユニット装着、ラゲッジ容量を損なわないストックインストールにも好感が持てる。


◆BMW 225xe(ショップデモカー)by アンティフォン


北陸・金沢に専門店を構えるアンティフォンはデモカーのBMW『225xe』で参加。インストールでは出来るだけ純正スピーカーの位置をキープし、市販トレードインに専念する。サウンドでは音質だけなく、奥行き感のあるステレオイメージを大切にしたという。


コンポーネントは以下の通りでデジタルオーディオプレーヤーにソニーのシグネチュアシリーズ「DMP-Z1」をセレクト。FIRフィルター採用のMini DSP「DIRAC」の導入のほか、アナログ伝送系にムンドルフのアイソレーショントランスを入れるなど、代表 松居氏のこだわりと他店では真似ができない独自のチューニングが施されている。フロントスピーカーはモレルでスプリーモ/ピッコロllを含めた3ウェイ構成。パワーアンプはザプコ・Z-150.6AP/6チャンネル仕様でラゲッジ下に各ユニット含めをスマートにまとめている。


◆AUDI RS7 (オーナー:紙谷 祐亘さん)by AVカンサイ宝塚店


紙谷さんは新調したアウディ『RS7』に豪奢な機材を導入してチャレンジクラスに参加された。まず目にとまったのがトランクの作り込みでクワトロリゴの新作、オーパス・ワン(A級)とツー(AB級)ほか、プレシジョン1と2をスマートにレイアウト。


主なスピーカー構成はオーパスのツイーターとミッドとミッドバスほか、モレル・スプリーモのサブウーファーを搭載。一方、再生系はアイバッソ・DAP300APEX Tiでリゾルト・M-DSPの組み合わせとなっている。音像定位の設定場所はダッシュボード上センターに照準を合わしているという。課題曲、ラフマニノフでは楽器の質感、ディテール、リアル感、奥行き感、オケの広さが感じられる音創りを追求。綿密な調整により、誇張感をまったく感じさせないナチュラル勢いがあり、同時にクワトロリゴのテイストが堪能できる。


◆ルノー ルーテシア(ショップデモカー)by K サウンド


広島から来られたKサウンドの石井さんは新しいデモカー、ルノー『ルーテシア』を持ち込んでデモカークラスに参戦。


搭載のコンポーネントは以下の通り。スピーカーはサウンドサスペンション・DEER・RJ-llLimitedでまとめ、RJ025ツイーター、RJ085-Lミッドレンジ、RJ175-Lミッドバス、ほかRJ250サブウーファーをセットした4ウェイ構成だ。今年登場したサウンドサスペンションの新作「MARON 120.2AB ×3基と150.1AB」受注生産モデルを導入しスピーカーの能力を十分に引き出している。再生プレーヤーはフィーオ・M17でヘリックス・DSP PRO MK2との組み合わせによりハイレゾ音源が十分に楽しめる。石井さんのコメントでは電気的ノイズが多い車両に対しての取り付け工夫、製品選びに重点を置いているという。総じて良い音響環境を提供することを目指している。


◆BMW X4 (ショップデモカー)by ジパング


ジパングは新しいデモカーBMW『X4 M/コンペティション』が完成し、デモカークラスに参戦した。以前のBMW『M4』システムから、より高みを目指しスピーカーを刷新。


ドイツ製のアキュートン(accuton)はハイエンドホームオーディオで名声を得ているティール&パートナー(Thiel&partner)のカーブランド。C30AM-04-710FGツイーター、C100AM-04-730FGミッドレンジ、C165AM-04-770FGミッドバスをセット。これらのユニットを精緻に追い込むため、クワトロリゴの25周年記念モデル/INGOT3(A級動作)パワーアンプを使う。再生系では、aune GTS1(カーオーディオ専用デジタルプレーヤー)をチョイス。デジタルシグナルプロセッサーはリゾルトのM-DSPだ。製品選び、取り付け工夫、音調整とプロショップのノウハウが活かされている。


◆BMW M2(ショップデモカー) by イングラフ


遠路、青森八戸から参加したイングラフの新しいデモカーがこのBMW『M2/コンペティション』だ。コンセプトのひとつとして超弩級といった方向ではなく、聴きやすく安心できる音創り、また手の届く製品でまとめたいという願いがあったそうだ。


スピーカーはブラム・Multix 3ウェイと前席下にモレルBMW専用トレードインIP-BMWSUB2に換装。超低域を補うサブウーファーはグラウンドゼロ・GZPWリファレンスを一発装備と5ウェイ構成でパワーアンプはクワトロリゴ・プレステージll(A級動作)、ヘリテージllの計6基でドライブする。ハイレゾ音源再生に必須な高ワイドレンジと高ダイナミックレンジの双方に優れており、音質はナチュラルで聴きやすくクラシック、ジャズ、ボーカル系とジャンルを選ばないと想像に難くない。作り手の技術とセンスがうかがえる。


◆ダイハツ テリオスキッド(オーナー:堀田雅雄さん) by M.E.I.


全国のサウンドコンペに積極的に参加されているダイハツ『テリオスキッド』のオーナー堀田サン。音質向上のため製品選びだけでなく、取り付け工夫を含めさまざまなアプローチを施す。


スピーカーはモレルを使ったフロント4ウェイで注目してほしい点はワンオフで作られたショップオリジナル製パッシブネットワークを導入。大半のシステムがデジタル(アクティブ)クロスオーバーに対してアナログの良さを探求。パッシブ式では困難も見え隠れするが音質面に対しのメリットがあるからだ。同車は年々手直しを重ねており、ミッド帯域にイレイトカーボンM3Mをウインドー面に向けて取り付けたり、入力系では、aune GTDC1デジタルプリアンプ、GTS1メディアプレーヤー、GTC-1クロックジェネレーターを導入と話題が尽きないほど進化を続けている。綾戸智恵のライブ音源を聴くと生々しいな歌声が前方に定位し迫力もあり、こちらに向かってくるほどリアルで感服。


◆VW ザ・ビートル カブリオレ(オーナー:西川幸男さん) by イースト


久しぶりにコンペに参加された西川さんは、前々からVW『ザ・ビートルカブリオレ』を探していたそうで、幸運にも程度のよい中古車をゲット。のちショップから同コンペ出場の誘いがあったという。


システムはシンプルな構成で純正ナビ本体を使い、ゴールドホルン・P2DSP PRO(アンプ内蔵型)デジタルシグナルプロセンサーを経由後、ブラム・TSM25MG70HRツイーター、MS2Multixミッドレンジ、WS6.85ミッドバスの3つのユニットを再生。また助手席フロア下にパワードサブウーファー、カロッツェリア・TS-WH1000Aをセット。システム総合計は約56万円とコストパフォーマンス優れた組み合わせとなっている。車がオープンカーということもあり、走行中のロードノイズにもかき消されるこのないよう力強く迫力のある音創り、音調整を施している。


◆ジャガー Eぺース(オーナー:金澤賢一さん) by AV関西 天王寺


サウンドクオリティ向上に余念がない同コンペ常連メンバーである金澤さんは昨年、長年乗っていたアウディ『A4アバント』でエキスパートBクラスで1位を獲得した。今年に入りジャガー『Eペース』を乗り換え新たなスタートを切る。


スピーカーはモレル・エリートカーボンでまとめ、ALTOツイーター、MM3ミッド、MW6ミッドバスのフロント3ウェイをダンピングファクターに優れたブラックス・NOX 4パワーアンプでドライブ。再生プレーヤーはアイバッソ・DAP300 APEXTiを使用、デジタルシグナルプロセッサーはリゾルト・T-DSP MK2をセレクトした。課題曲のリズ・ライトでは低音の適切な量感とエネルギーを感じる歌声を明瞭に表現することを留意、かつ歌声と楽器との距離バランスに注意を図り調整を行ったという。


◆トヨタ プリウス(オーナー:川崎洋史さん)by アミューズ


広島から来場のトヨタ『プリウス50』のオーナー、川崎さんはチャレンジとエキスパートBクラスにエントリー。


機材は以下の通りでブラムのツイーター、フォーカルのユートピアM(ミッドレンジとミッドバス)と、異なるブランドを組み合わせ好みの音色、音質向上を狙っている。パワーアンプはモスコニ・ZERO4を使用。サブウーファーはグランドゼロ・GZPW105Qを適正エンクロージャーに収めて最低域をしっかりと補っている。再生プレーヤーはソニー・NW-WM1ZMK2を使用。デジタルシグナルプロセッサーはヘリックス・DSP3をチョイス。音像定位はダッシュ中央に設定。総じてユニット間の音量(バランス整合)、クロスポイント/スロープ、タイムアライメントなど各項目をシャープに整えることで前方ウインドーに音源がナチュラルに広がる。力感も十分で音楽がしっかり楽しめる。

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