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『バッチバチに撥水させたい!』雨の日の視界を劇的に改善、ガラス撥水剤の選択と施工のコツ~Weeklyメンテナンス~

レスポンス / 2024年10月24日 6時30分

雨天時の視界確保で便利に機能してくれるのがガラス撥水剤だ。フロントウインドウに定期的に施工することで雨を細かな水滴にして滑り落として視界を確保する機能はすっかりおなじみ。そんなガラス撥水剤の選び方&施工の注意点をあらためてチェックしてみた。


◆数多くあるガラス撥水剤の違いはどこだ?


ガラス撥水剤はすっかりカー用品の中でも定番のアイテムになっている。洗車時やドライブ前にフロントウインドウに対してガラス撥水剤を施工するユーザーも多い。


目的はもちろん雨天時のノーワイパー走行だ。ガラス撥水剤を施工したフロントウインドウは雨水が小さな水滴になり、ある程度の速度で走行するとスルスルと水滴が滑り落ちて視界が確保できるのがメリット。ワイパーを使うこと無くクリアな視界になるので愛用者も多いケミカルとなっている。


すでにガラス撥水剤を体験済みのユーザーも多いだろうが、新たにガラス撥水剤を用意する場合には少し気にして欲しいのがその種類だ。カー用品店にはガラス撥水剤のコーナーができていることも多い。各社のさまざまな商品が並んで、どれを買ったら良いか迷ってしまうほどだ。そこで、チョイスのひとつのポイントにしたいのがシリコン系とフッ素系に大きく分かれる溶剤の違いだ。パッケージなどに表記されていることも多いのでまずはこれを手がかりにしてチョイスすると良いだろう。


それぞれにはガラス撥水剤としての基本的な機能が備わっているので、どちらを選んでもしっかりとガラス撥水の機能を果たすのだが、ある程度使い慣れてくると好みの機能が分かれがち。そこで2種類のガラス撥水剤のタイプを好みで選んでみよう。


まずはシリコン系の最大の特徴は撥水剤に大切になる水をはじく性能に優れている点だ。ガラスに付着した雨水がポロポロと水滴になる、それが走行風を受けてスルスルと流れ落ちる性能に優れている。ただしフッ素系に比べて耐久性では劣るので長く効果を発揮できないのもシリコン系の特徴。耐久性能は使用環境によって大きく異なるが効果がキープできるのは2カ月程度を目安に考える。少しでも高い撥水効果を引き出したいならばシリコン系が合っているだろう。


対してフッ素系はシリコン系に比べて耐久性に優れるのが特徴。パッケージに書かれている商品もあるが施工後・約1年程度効果が持続するケースもあるほどの耐久性を誇る。ガラスのメンテナンスは滅多にやりたくないというユーザーなら、迷わずフッ素系のガラス撥水剤を選んでおくのが良いだろう。さらにシリコン系/フッ素系をハイブリッドした商品も発売されているので、試しに使ってみて、好みのモデルを見極めるのも楽しいかも知れない。


◆施工の仕方で大きく効果が変わるので要注意!


お気に入りのガラス撥水剤をチョイスしたら、その性能を十分に発揮させるには施工時のちょっとした工夫が必要になる。ポイントになるのはガラスの“下地”を整えること。


洗車した後にいきなりガラス撥水剤を塗っても一定の効果は発揮するのだが、もうひと手間掛けたいのがガラス表面の油膜取りだ。ガラス用の油膜取りを使ってガラス面の油膜を取っていく。油膜が付いた状態だとまだら状に水膜が弾くのだが、きれいに油膜を取り去るとべったりと水膜が張り付く、いわゆる親水状態になる。これがガラスがリフレッシュされた状態と考えよう。下地を整えた上でガラス撥水剤を施工すると効果が最大限に発揮されるので実践してみよう。


次に施工時の注意点を紹介しておこう。ガラス撥水剤の施工は商品ボトルの先端にスポンジが付いていて、そこから撥水剤がにじみ出して施工できるモデルが多く施工方法は比較的簡単。しかしひとつ注意したいのは塗装面(ピラーやボンネット、ルーフなどガラス面以外)に撥水剤を付着させないこと。


ガラス撥水剤が塗装面に付着したまま放置すると塗装を侵してしまうことがあるからだ。特に炎天下で施工していてうっかり塗装面に撥水剤が付着すると焼き付いてシミが発生することもある。塗装面を養生して施工するのが最善だが、最低限なるべく塗装面に付着させない/付着した場合はすぐに洗い流すことで対処しよう。ガラス撥水剤は透明なので塗装面に付着してもわかり難い、その点も気をつけて作業してみよう。簡単に施工できるガラス撥水剤だが、ボディを傷めてしまわないように細心の注意を払って施工しよう。


雨天時のノンワイパー走行をサポートする便利なガラス撥水剤。好みのタイプ選びや基本的な施工の注意点を守って効果的なガラス撥水を手に入れよう。次の洗車時にはフロントガラスの撥水処理を合わせて施工して、雨天ドライブに備えると良いだろう。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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