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[サウンドユニット・選択のキモ]スピーカー編…スペック表にてチェックすべきポイントを解説!

レスポンス / 2024年11月3日 19時0分

愛車のサウンドシステムをアップグレードしようと思ったときの、「製品選択の勘どころ」を解説している当連載。現在は、スピーカー選びのポイントを説明している。今回は前回に引き続いて、スペック表の見方を紹介する。


◆インピーダンスは多くのスピーカーで同一。ただし一部は…


スピーカーのカタログを見ると必ず、スペック表が載っている。前回の記事ではその中の、「再生周波数帯域」、「定格入力」、「瞬間最大入力」、「出力音圧レベル」について説明したが、今回はそれら以外の項目について書いていく。


最初は「インピーダンス」について。これはつまりそのスピーカーの「抵抗値」を表すもので、単位には「Ω(オーム)」が使われる。


で、他のスペックと同様にこの数値の大小も性能の良し悪しとは直接リンクはしないので、あまり気にする必要はない。しかもカー用のスピーカーの多くは「4Ω」だ。というのも、インピーダンスが大きく異なると組み合わせるパワーアンプが対応しなくなる。なのでどんなパワーアンプとも組み合わせられるように、インピーダンスは概ね「4Ω」に統一されている。


ただし一部、「3Ω」とか「2Ω」といった低インピーダンスの製品もある。


◆低インピーダンスのモデルは効率良く鳴らせるが、パワーアンプの対応の可否を要確認!


なおそのような「低インピーダンス」タイプのスピーカーでは磁気回路内により大きな電力が流れることとなるので、効率良く鳴らせる。ただ、組み合わせるパワーアンプが低インピーダンスに対応している必要があるので、そこのところの確認はしておくべきだ。


次いでは、サイズで注目すべき項目を挙げていく。もっとも気にするべきは「取付奥行き寸法」だ。これはスピーカーの取り付け面(フレーム)から磁気回路の奥側の端までの長さのことを指す。


で、問題となるのはクルマのドア内部のクリアランスだ。ドア内部のインナーパネルの取り付け面から、ドア内部に降りて来る窓ガラスまでの長さが取付奥行き寸法よりも短いと、取り付けられない場合も出てくる。


ただし、ドアスピーカーは普通「インナーバッフル」を用いて取り付けられるので、インナーバッフルの厚みも足した長さが取付奥行き寸法より長ければOKだ。


◆取付奥行き寸法が長い場合には、インナーバッフルを厚く作ればOK?


なお市販のインナーバッフルを使う場合にその厚みを足しても取付奥行き寸法の方が長かったら、インナーバッフルをワンオフして厚く作ればクリアランスを稼げる。


とはいえ厚くし過ぎると今度は、スピーカーの取り付け面のフレームが内張りパネルに当たってしまう。それでもそのスピーカーを取り付けたいと思う場合には、内張りパネルをカットする加工が必要となる。


また「取付穴口径」もチェックすべきだ。ドア内部の鉄板のスピーカーの取り付け穴の大きさは、17cmクラスのスピーカーが取り付けられる場合でも、車種ごとで多少は異なる。そしてスピーカーの方も同じく17cmクラスのモデルであっても製品ごとで微妙に変わる。なのでものによっては、鉄板をカットする必要性が生じてしまう。


今回は以上だ。次回は、スピーカーを取り付ける場合のその他の費用について説明していく。お楽しみに。

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