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[DSP大全]「単体DSP」の手軽な楽しみ方と、良い音を得るための鉄則を解説!

レスポンス / 2024年11月8日 6時30分

現代カーオーディオでは、サウンドチューニングを司るメカである「DSP」が使われる頻度が高い。当特集では、その理由からDSPの活用法までを解説している。今回は、「単体DSP」のライトな楽しみ方と良音を得るためのコツを説明していく。


◆単体DSPは導入のハードルが高い。しかし、手軽なやり方も存在!


さて、ここまで説明してきたとおり、DSPにはタイプ違いが3つある。「メインユニット内蔵型DSP」、「パワーアンプ内蔵DSP」、単体DSP、これらだ。


で、この中でもっとも導入のハードルが高いのは単体DSPだ。これを用いる場合には、「ソースユニット」と「パワーアンプ」を別途用意しなくてはならないからだ。しかし、それらに何を使うかで音が変わる。単体DSPを使う場合には、そこのところをあれこれ思案することも楽しみどころとなってくる。愛好家の多くはそこを重んじて、敢えて単体DSPをセレクトしている。


ところで、これを使う醍醐味を手軽に味わう方法もある。それは「リーズナブルな外部パワーアンプを組み合わせる」という作戦だ。まずは単体DSPに手頃なモデルを選び、そして外部パワーアンプにもエントリー機をチョイスすると、パワーアンプ内蔵DSPの導入コストと大きく変わらない予算規模でシステムを組み上げられる。


◆D級パワーアンプに狙いを定めると、リーズナブルな優秀機が見つかる!?


なお昨今はリーズナブルでありながらも侮れない「外部パワーアンプ」が増えている。特に狙い目となるのは、「D級モデル」だ。


というのも、普通外部パワーアンプはある程度価格と性能が比例する。仕組みがシンプルなのでかけたコストがダイレクトに性能に影響するからだ。しかし「D級パワーアンプ」は比較的に仕組みが複雑なので、物量の投入度合い(コストのかげ具合)が「A級」や「AB級」の外部パワーアンプほどは影響しない。ゆえに超ハイエンドモデルは出現しにくいが、廉価でも案外音が良いモデルが多くある。


かくしてそのようなモデルをチョイスすれば、初期投資額を抑制しつつ満足度の高いシステムを組めるのだ。


またD級パワーアンプは小型化も効きやすい。なのでコンパクトなモデルを選ぶことでインストールの手間とコストも削減できる。


◆単体DSPは、外部パワーアンプの近くに置くのが鉄則!


ところで単体DSPを用いる場合、その取り付けにおいては1つ、実行すべき鉄則がある。それは、「外部パワーアンプと近接配置する」というものだ。


これが鉄則である理由は以下のとおりだ。単体DSPを使う場合には、これと外部パワーアンプとを「ラインケーブル」にて接続することとなるのだが、ラインケーブルは使用するスピーカーと同数必要となる。つまり、必要本数が多くなる。


そしてこれに何を使うかでも音が変わる。で、ラインケーブルはエントリーモデルからハイエンドモデルまでの価格差が大きく、長さ違いでも価格が大きく変わってくる。なので単体DSPと外部パワーアンプとを近くに置かないとケーブル代が高く付き、上級モデルを使いにくくなる。


今回は以上だ。次回からはチューニングテクニックを説明していく。お楽しみに。

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