ホンダのホンキが詰まった『シビックRS』、カタログにも書かれていない進化ポイントに「真骨頂」があった
レスポンス / 2024年11月10日 8時0分
10月にマイナーチェンジしたホンダの看板車種『シビック』。発売1か月で2000台もの受注があったとして話題となったのが、6MT専用グレードの「RS」だ。1月の東京オートサロンで初公開されるやファンの熱視線を集めていたが、ホンダとしても予想以上の売れ行きだという。今回はそんな「シビックRS」を撮り下ろしの写真とともにレビューする。
◆外観だけじゃない「ホンキのRS」
11代目シビックとしては、今回のマイナーチェンジでフロントフェイスをより端正なデザインに変更した。フロントバンパーをより精悍なデザインとすることでフロントやサイドからのスポーティーなシルエットをさらに際立たせている。他は主にハイブリッドの「e:HEV」についてグレード体系の変更や内装色の追加など、一部仕様変更にとどまる。そんな中、今回のマイナーチェンジの目玉となっているのが「RS」だ。
直近の「RS」モデルといえば、軽自動車の『N-ONE』やコンパクトカーの『フィット』といったファミリーカーをベースに、外観とサスペンションの変更によりスポーティな味付けを加えた、といったアップデートだったが、シビックRSでは一味違う。専用の外観や足回りはもちろん、「タイプR」からのフィードバックもおこなうことでスポーツハッチバックとしての魅力を大幅に高め、フルモデルチェンジ並みの走りの進化を遂げている。
まず外観については、ブラック加飾されたヘッドライトリング、ドアミラーカバー、シャークフィンアンテナ、エキパイフィニッシャー、ホイールナットを装着。さらに車両前後にRSエンブレムを付けることでスポーティーさを強調し、通常モデルと差別化。内装には赤いステッチでスポーティさを演出。タイプRのような全面レッドではなくあくまで差し色のみのアクセントとしているところに「大人のスポーティさ」を感じさせる。
パワートレインは、低速トルクと高回転までリニアに伸びるパワーフィールを実現する1.5リットル直噴VTECターボエンジンに、ショートストローク化した高剛性の6速MTを組み合わせる。さらに、新型タイプRに搭載されているレブマッチシステムを採用しているのがトピックだ。エンジン回転降下レスポンスを50%アップ、同上昇レスポンスも30%アップさせることで、スパッと決まるプロドライバーのようなシフトチェンジを実現する。
また、慣性モーメントを30%ダウンさせたシングルマス軽量フライホイールを装備することで、素早い回転落ちを実現。アクセル操作に反応するエンジン回転レスポンスと軽快感のある加速サウンドを楽しむことができる。このサウンドは「スポーツモード」に切り替えることでより際立つ。
サスペンションもRS専用開発だ。サスペンションのロール剛性の向上とステアリング剛性の向上により、軽快でダイレクトな操舵と挙動の一体感を実現。「荒れた路面でも車体の揺れを抑制する、徹底的に性能を突き詰めたサスペンション」とホンダは謳う。サスペンションの変更によって5mmローダウン(1415mm→1410mm)しているのも見逃せないポイントだ。ブレーキはフロントディスクローターを大径化したRS専用にすることで、踏み始めからドライバーの意図した通りの減速度が発生し、コントロール性も向上させている。
さらに、カタログやプレスリリースにも書かれていない進化点として、フロントナックルを専用品に、リアアームにもタイプR用のものが取り入れられ高剛性化が図られているという。つまりシャシーに関してはほぼ全面的に手が加えられており、ここにシビックRSの真骨頂があると言って良いだろう。
カチッとしたシフトフィーリングに、心躍るエンジンサウンド、そしてストレートでもコーナリングでも剛性感を感じられる足回り。最新のタイプRを知らない人であれば「これが最新のタイプRだよ」と言われても、少なくともストリート上では信じてしまうのではないかという出来に仕上がっている。
またスポーティモデルであっても先進安全装備「Honda SENSING」は標準装備。MTでも渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>が使用できるのが嬉しい。ロングツーリングをより快適、安全なものにしてくれるだろう。
シビックRSの価格は419万8700円。10月時点ですでに8か月程度の納車待ちとのことだった。シビックRSフィーバーはまだまだ続きそうだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ新型「ステップワゴン」まもなく登場!? 新デザイン採用? 価格アップ? 受注停止!?が話題の人気ミニバン「新モデル」はどうなる?
くるまのニュース / 2024年12月18日 18時10分
-
ホンダが「新型プレリュード」25年発売へ! 新たな“スポーツカー”は「操る楽しさ」感じるモデルに! さらに五感を刺激する「次世代のスポーツハイブリッド技術」も体感
くるまのニュース / 2024年12月18日 11時30分
-
ホンダ「“軽”スポーツハッチ」がスゴイ! 6速MT&“ターボ”採用! 旧車デザイン×「反転TURBOステッカー」もあり! “216万円”から買える「RS」とは
くるまのニュース / 2024年12月8日 8時10分
-
「シビック×無限」「86×TRD」! それぞれの個性が光るチューニングカーに試乗してみた!
くるまのニュース / 2024年12月4日 18時30分
-
ホンダの現行・歴代スポーツカー12選! シビックRSやプレリュードなど新型モデルも紹介
MōTA / 2024年11月27日 18時0分
ランキング
-
1「覆面パトカーだ!」 道行く「“隠れ”パトカー」すぐわかる「見分ける方法」は? ひっそり走る「地味ぃな“国産セダン”」がポイント?
くるまのニュース / 2024年12月26日 11時10分
-
2トースターでお餅を焼くと中がかたいまま…上手に焼くコツをタイガーが伝授!「予熱」より「余熱」がおすすめ
まいどなニュース / 2024年12月25日 17時45分
-
3【MEGA地震予測・2025最新版】「能登半島地震以上の大きな地震が起きる可能性」を指摘 北海道・青森、九州・四国、首都圏も要警戒ゾーン
NEWSポストセブン / 2024年12月26日 11時15分
-
4「別にいいじゃない」ホテルのアメニティを大量に持ち帰る彼女にドン引き。ファミレスでも“常識外れの行動”に
日刊SPA! / 2024年12月26日 8時52分
-
5【10年に一度レベルの年末寒波】エアコン暖房の無駄を防ぐ部屋づくりのポイントは? - 節電の基本をダイキンが解説
マイナビニュース / 2024年12月26日 9時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください