ポルシェのスポーツEV『タイカン』、世界のサーキットで新記録達成…ピレリの専用タイヤが貢献

ポルシェは12月2日、スポーツEV『タイカン ターボ GT』が、ピレリの特製タイヤ「Pゼロ トロフェオ RS」を装着し、世界の著名なサーキットで新たな記録を樹立したと発表した。

イタリアのミラノにあるピレリの開発センターで始まったこのプロジェクトは、タイカンのための特別なタイヤを開発するという挑戦的なものだ。

ピレリのミラノ本社は、技術革新の拠点であり、伝統と現代性が融合する場所である。ここで開発されたタイヤは、ポルシェの要求に応えるため、厳密なテストを経て完成した。タイヤは高い速度と電気自動車の効率性を両立させるため、特別な構造と素材が採用されている。

ピレリは、バーチャルジオメトリ開発システムを用いてタイヤの開発を加速し、物理的なプロトタイプの必要性を大幅に削減した。この革新技術により、タイヤは短期間で開発され、性能試験をクリアした。

最終的に、タイカン ターボ GTは、ニュルブルクリンクやラグナセカ、上海インターナショナルサーキットで新記録を達成した。これらの成果は、ポルシェの工学的卓越性とピレリのタイヤ技術のシナジーによるものだ。完璧を追求する姿勢が、新たな次元の卓越性を生み出した、としている。