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後で悔やんでも遅い! 愛犬とドライブ旅行を重ねる意味と理由【青山尚暉のわんダフルカーライフ】

レスポンス / 2024年12月21日 16時30分

◆短い犬生にこそ、思い出に刻まれるドライブを


このわんダフルカーライフではこれまで愛犬家と愛犬のために、多くのドッグフレンドリーカーを紹介し、乗車のさせ方、ドッグフレンドリーポイント、安心安全なドライブの仕方などを取り上げてきた。



それにしても、家族の一員として迎えた愛犬の寿命、犬生は生まれてから10年~15年と言われ(犬種によって差あり)、人間の6~7倍のスピードで歳を重ねる、人間と比べ、短命な生き物だ。普段はお留守番の時間も長いかもしれない(3時間のお留守番は犬時間で18時間!?)。そんな愛犬が、もっとも幸せに感じ、犬生での飼い主、家族とのかけがえのない思い出をつくれるのが、ボクはドライブ旅行だと思っている。


同じ車内の空間で移動し、飼い主や家族とともに愛犬同伴可能なカフェやレストラン、観光地を訪れ、レストランでの食事、部屋食までいっしょに楽しめる宿泊施設を利用すれば、めったにない24時間、愛犬が飼い主や家族と片時も離れずにいられる時間を過ごすことができるからである。


そこで愛犬との記念写真を撮れば、飼い主、家族にとって、永遠に残る思い出になるに違いない。


◆愛犬が快適に過ごせる車の選び方


だからこそ、愛犬とのドライブ旅行にふさわしい、愛犬が快適・安全にドライブを楽しめるドッグフレンドリーカーを選び、愛犬の特等席となる後席に乗せてあげることが重要なのである。ドッグフレンドリーカーの要件は、すでにこのわんダフルカーライフで何度も紹介しているが、改めてポイントを説明すると、車内でどこかにつかまらない犬が快適に乗っていられる穏やかな運転はもちろん、前後左右の姿勢変化が少なく、聴覚に優れた犬がストレスを感じにくい車内の静かさ、フラットでドッグベッドや脱着式のペットカートのコットを設置しやすい後席の仕立て、やむなく大型犬をラゲッジルームに短時間、自身の乗降で乗せる際のラゲッジルームのフロアの低さ、開口部の段差のなさ(足を引っかけないため)、2024年夏の酷暑で痛感した後席の空調環境、そして、通年、安心・安全にドライブ旅行を楽しめるオールラウンダーな走行性能などが挙げられる。


◆全天候型の走行性能が生む、最高の思い出


最後のオールラウンダーな走行性能について補足すると、すでに述べたように、犬の寿命は10年から15年(わが家の初代自称自動車評論犬!? のゴールデンレトリーバーのナナが10年8カ月、2代目自称自動車評論犬!? の保護犬のラブラドールレトリバーのマリアが15年)。その短い犬生の間に、24時間いっしょにいられるドライブ旅行の機会を一度でも多く、愛犬に味わわせてあげるには、じつはオールラウンダーな走行性能を持つクルマが理想的だ。


せっかく予約、準備した愛犬とのドライブ旅行の計画が、大雨だから、突然雪が降ってきたから、今回のドライブ旅行は運転に自信がないからなどの理由で急遽中止…では、愛犬も家族もがっかり。とくに愛犬にとって貴重なドライブ旅行の機会が失われてしまう。


しかし、(あくまで理想だが)雨に濡れた道も雪道も悪路も安心・安全に走れるオールラウンダーで全天候型の走行性能を持つ四輪駆動のクルマであれば、天候、路面によるドライブ旅行の中止も避けられるというものだ。


◆愛犬と過ごす日々の価値に気づく瞬間


モータージャーナリストにしてドッグライフプロデューサーでもあるボクがいるわが家では、これまでプライベート、仕事を含め、多いときには年間10回、少ないときでも6回は愛犬との1~2泊のドライブ旅行に出かけ、思い出とそこで撮った写真や動画を残してきた(撮影の仕事を含む)。それでも、愛犬が虹の橋を渡ってしまうと、もっといっしょにいてあげたかった、もっと美味しいものを食べさせてあげたかった、もっと多くのドライブ旅行を楽しませてあげかたった…と後悔することになったりする。


ドライブ旅行において愛犬は、初めての場所に興奮し、初めての滞在先の部屋を興味津々に探検し、いっしょにドッグランで遊び、いっしょに食事を楽しみ(愛犬用の朝夕の食事を用意している宿泊施設も多い)、いっしょに観光し、「このうちの子になって本当に良かった」と、犬生の楽しい思い出、記憶を積み重ねる。飼い主や家族とお別れする最後の瞬間に、そんな思い出が走馬灯のように脳裏を駆け巡る中、虹の橋を渡っていくのかもしれない。


◆ララが残した最後のメッセージ


今回、なんでこんな話をしているかというと、じつは、このわんダフルカーライフでもお馴染みのわが家の2代目自称自動車評論犬!? のラブラドールレトリバー・マリアに続く3代目自称自動車評論犬!? のジャックラッセル・ララが、11月3日、15年の犬生を終えてしまったからだ。生前、ララは「犬の犬生は10年から15年、その間に多くの思い出を作ってね」と、しつこくわんわん言っていたけれど、その通りのぴったり15年の犬生だった。


しかしながら、直前の10月には、自称自動車評論犬!? として何台もの新型車に試乗し、愛犬同伴宿泊施設の南房総館山のキャンプハウス、八ヶ岳のプチホテル(家族旅行)、山中湖のグランピング、箱根小涌谷にグランドオープンしたエクスクルーシブなリゾートホテルへと、4回(のべ6泊)ものドライブ旅行に、最高のドッグフレンドリーカーに乗って出かけることができた。ララには仕事の撮影とともに、ボクたち飼い主、家族との時間を元気に、思いっきり楽しませてあげられ、美味しいものを食べさせてあげることができたはずだ。もしかすると、ララにとって最後にして最高の思い出に残る1カ月だったかもしれない、なんて勝手に思ったりもする。だから、ララを看取った後、あまり後悔はしていない。自称自動車評論犬!? 旅するジャックラッセルとしてまぁまぁ、幸せな犬生を送られてあげることができたのではないだろうか。


「愛犬を家族の一員として迎えたのなら、短い犬生の間に、愛犬を1度でも多くのドライブ旅行に連れて行ってあげてほしいわん」というのが、ララからの愛犬家のみなさんへの最後の願いでもある。


次回のわんダフルカーライフでは、そんなジャックラッセルのララが2024年11月2日までに試乗したドッグフレンドリーカーの中から、犬目線による最高のドッグフレンドリーカーを選ぶことにして、長年続けてきたこの「青山尚暉のわんダフルカーライフ」連載を終えることにしたい。


えっ、わが家の自称自動車評論犬!? は今後、どうなるのかって? うちには2歳のキャバリアのアーモンドがいるので、ご心配なく!


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