car audio newcomer! トヨタ ハリアー(オーナー:竹澤佳助さん) by lc sound factory 後編
レスポンス / 2024年12月31日 11時0分
スピーカー交換で訪れた栃木県のLCサウンドファクトリーで本格的な高音質オーディオに触れ、まずはスピーカー交換を実施した竹澤さん。愛車はハリアーの音の進化ぶりにすっかり魅了され,その後も音質に役立つであろうシステムアップを順に進めている最中だ。
◆スピーカーの次にターゲットに定めたのは
調整機能でスピーカーの能力を引き出すDSPアンプ
ハリアーのスピーカー交換でLCサウンドファクトリーに行った竹澤さん。ショップではそれまで経験の無かった輸入ブランドのスピーカーが選択肢となり、グラウンドゼロのスピーカー群をインストールすることになった。インストール後の満足度などについては前編でお伝えした通りだ。さらにプロショップはさまざまな情報の宝庫でもあり、スピーカー交換後も何度かショップに訪れる中で次のシステムアップを目指すことになる。
「スピーカー交換で想像以上の高音質化ができたので、次に目標にしたのはDSPアンプの設置でした。ショップでもDSPによる効果をいろいろ聞いていたのでずっと気にはなっていたんです」
気になるとトコトン調べる傾向のある竹澤さん、DSPアンプに関しても最初はほとんど知識が無かったがインターネットを検索して情報を収集。少しずつ自分でもDSPアンプとは何なのかを理解していく。
「音がクッキリ出てくるとか、各帯域のバランスを整えるとか、スピーカーのポテンシャルをフルに引き出せるとか、定位が明確になるなど、DSPやDSPアンプにはいろんなメリットがあることがわかってきました。ネットの記事や動画などを見ていると、どんどんDSPアンプに関する興味がわいていったんです」
こうしてDSPアンプの導入を決めた竹澤さん、ショップとも相談した上で導入したのはミューディメンションのDSP-680AMP V2だった。
「取り付けるとスピーカーなどは変更していないのにサウンドが向上して定位も安定して帯域のバランス良くなりました」
最初はスピーカー交換だけと思っていたオーナーだっがたシステムアップの効果を体感して、ひとつひとつオーディオのステップアップを楽しみはじめることになる。
◆低音の質を求めてユニット+エンクロを製作
厚くて重いが歯切れもある低音を再現する
そんな竹澤さんがDSPアンプの次にシステムアップのターゲットに定めたのはサブウーファーだった。
「スピーカー交換とDSPアンプの追加で最初は十分満足していたんです。でも徐々に低音が薄く感じて来たんです。特にフロントスピカーが良くて、調整も決まって来ると益々もの足りなく感じていたんです。そこで低音を増強したくて簡単なサブウーファーを追加してみようかと思ったんです」
当初オーナーが想定していたのはシート下に置けるコンパクトなパワードサブウーファーだった。しかしショップで相談すると「そのうちもの足りなくなると思う」とアドバイスされる。せっかく導入してもすぐにもの足りなくなるのはどうかと思い始める。そこで実際にパワードサブウーファーを付けているクルマを試聴してどの程度の低音なのかを自分の耳で確かめて見ることにした。
「パワードサブウーファーが付いているクルマを試聴してみたんですが、ショップでアドバイスされたとおり自分にはちょっともの足りなく感じました。それで思い切ってユニットを選んでボックスを作るスタイルできっちりと低音を増強することを考えました」
しかしサブウーファーはシンプルに、クルマの機能をなるべくスポイルしない方向で取り付けたいと考えたオーナー、そんな相談をショップとしていく中で出てきた結論がラゲッジの左右幅にぴったりの長方形のエンクロージャーに下向けにユニットを取り付け独特なエンクロージャー形状だった。
「ラゲッジに置いてもあまりじゃまにならない、さらに振動板も下向きで積み荷にも干渉しない、その上ケーブルを外せるようにしてもらって、大きな荷物を載せる場合には脱着できるようにしてもらいました」
サブウーファーの駆動用にはグラウンドゼロのGZIAシリーズのパワーアンプを導入、ミューディメンションのDSPアンプとともにフロア下に設置した。ここにはパワーアンプ類の温度管理のためDIYでPCファンを付けているのもオーナーのこだわり。
「サブウーファーを追加したら低音が“これ以上無い!”ってぐらいに充実しました。パワードサブウーファーで聴いたときにはボーンと余韻が残る低域だったのに対して、今回でき上がった音はドンッと厚くて重くて歯切れの良い低音になったのがすごく良いです」
◆デッドニングや3ウェイ化など今後のシステムアップの目標も多彩
着実にシステムアップを実施して高音質化を果たした竹澤さんのハリアー、今では日常生活に無くてはならないものになっている。
「通勤時も常に音楽を聴いています、通勤時間は短いので2曲程度しか聴く時間は無いんですが、それでも高音質のオーディオで聴いていると楽しいですね。さらにオーディオをインストールしてからは、音楽を楽しむためにロングドライブに出かけることも増えました。一人で乗っているときにはかなりの爆音で音楽を楽しむのも気持ちが良いんですよね」
音源はiPhoneを使ってDSPアンプに対してブルートゥースで無線接続するシステムを利用する。手軽に音源を再生できるのも通勤時やドライブで手間無く音楽再生できる点で気に入ってる。
「ここまでいくつかのシステムアップをしてきましたが、いくつか次にやってみたいことが出てきています。そのひとつがデッドニングです。普段からかなり大きな音で音楽を聴くのでデッドニングするとどう変わるのかに興味があります。またフロントスピーカーを3ウェイ化することも検討中です。こちらは中域を充実させてサウンドをもっと豊かにできるのでは? と考えたからです」
まだまだ高音質化への希望は広がり続けている竹澤さん、多方面でシステムアップを計画していることからハリアーのサウンドはこれからもますますレベルアップすることは間違いなさそうだ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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