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運転中の音楽が生まれ変わる! プロ直伝「トーンコントロール」の秘密を解説[音を良くするコツをプロが指南]

レスポンス / 2025年1月13日 6時30分

運転中に聴いている音楽の“質”を、今よりもっと良くしたいと思っているドライバーは少なくないに違いない。当連載では、その実践法を全国の有名「カーオーディオ・プロショップ」に訊き、お伝えしている。今回は、簡単調整術とお手軽システムアップ法を紹介する。


知恵を貸してくれたのは、広島県広島市の『Kサウンド』の石井さんだ。さて、どのような方法なのかというと…。


◆簡単サウンドチューニングで、聴こえ方がガラリと変わる!?


早速Kサウンドの石井さんに、コストがかかりにくいサウンドアップ法を訊ねたところ…。


「簡単なサウンドチューニング法をお教えしたいと思います。音の変わり幅は車種やご使用中のメインユニットによって変化しますが、この方法なら費用がかかりませんので、お試しいただく価値は高いと思います。


どのようなメインユニットにも“トーンコントロ-ル”という機能が搭載されていますが、これを上手く扱うと聴こえ方をある程度良化できるんです。


なお“トーンコントロ-ル”とは、高音と低音のそれぞれの音量を変えられる機能です。機種によってはさらに中音の音量も変えられます。


で、当機能はそれぞれを上げる方向で使われることが多いのですが、下げる方向で操作すると有効なセッティングを行えます。


やり方は次のとおりです。まずは高音と低音とを最小に絞ってください」


◆“トーンコントロール”を絞る方向で設定すると、音楽の迫力がアップする!


「そうすると全体的な音量も小さくなります。なので全体の音量をいつも聴いている大きさまで上げてください。そうすると、“ダイナミックレンジ”が拡大します。


“ダイナミックレンジ”とは、大きい音と小さい音との音量差のことを指します。そしてこの差が大きくなると、音楽の迫力がアップします。抑揚がつくからです。


そうなる理由は以下のとおりです。音楽は、音量を上げると高音と低音が目立ってきます。なのである程度大きな音で聴くのなら、高音と低音は下げ気味にした方が全体のバランスが整います。結果、抑揚がついてくるんです。


そしてその上で、もう少し高音が欲しいなと思ったり低音が足りないと感じたら、高音または低音を少しだけ上げてみてください。なお、上げ過ぎには注意してください。あくまでもマイナスの範囲内で微調整するのがコツです」


◆動画を観る機会が多いのなら、リアスピーカーを外部アンプで鳴らすとGood!


「ところで最近は、車内でYouTube等の動画が観られることが増えてきましたが、それ用のお手軽なシステムアップ法があるので、お教えしたいと思います。


動画再生時には、臨場感を上げたくなります。そのためには、リアスピーカーをしっかり鳴らせるか否かがキモになります。でも純正のリアスピーカーの性能はイマイチなので、なかなかしっかり鳴りません。ミニバンのような車格の大きなクルマでは、なおさらリアスピーカーの音が聴き取りづらいです。


なのでリアスピーカーだけ外部パワーアンプを使って鳴らすと、動画のサウンドの迫力が増します。例えば昨年秋に発売されたカロッツェリアの『GM-D2400』は、リーズナブルですがあなどれません。これにリアスピーカーの信号をハイレベル入力して、ゲイン(入力音量)をフロントスピーカーより少し大きく鳴るくらいに設定すると、リアスピーカーから放たれる音の質が上がり臨場感も増大します。


お近くでしたらお気軽にお越しください。これら以外にもお手軽な方法をご提案できると思います。お待ちしています」

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