[car audio newcomer]ホンダ オデッセイ(松宮壮典さん)by アークライド 後編
レスポンス / 2025年1月14日 19時0分
愛車のオデッセイに長距離走行でも快適なようにと高音質なオーディオをインストールした松宮さん。しかしさらに上を目指して千葉県のアークライドでスピーカー交換を実施することにした。その結果が想像を超える自分仕様の完璧サウンドが完成した。
◆3ウェイシステムのスピーカー交換を計画
インストールも大幅加工無しに施工可能となった
出張で長距離を走ることもある愛車のホンダ『オデッセイ』に、高音質なオーディオをインストールすることを決意した松宮さん。フロント3ウェイスピーカー+サブウーファーに加えてDSPアンプも装備したシステムが完成したところまでは前編でお伝えした通りだ。しばらくはその高音質に満足していた松宮さんだったが、1年半ほど経った頃に「もっと上の音が経験したい」と思うようになり、システムアップをプランすることになる。
「その当時、ショップのデモカーに取り付けてあったブラックスのスピーカーが気になっていたんです。システムアップするならばこのスピーカーを使ってグレードアップしようと考えていました」
サウンドをワンランク上げるにはブラックスのスピーカーが適しているのではないだろうか、このスピーカーを使ったらどんな音になるんだろう、そんな想像がどんどん膨らんでいった。
しかしスピーカーを交換するとなると、大幅なインストールの変更が必要となる。3ウェイともなれば基本的にはスピーカー取り付けの加工はイチからやり直すことが多いだろう。これがオーナーがスピーカー交換を躊躇していた要因でもあった。
「スピーカーの入れ替えを考えた時にショップで相談したところ、Aピラーの加工もある程度既存の状態を使って小変更で対応できそうだと言われたんです。それで、心配していた大幅なインストール変更も無しで行けることがわかりました、それもあってスピーカーを丸ごとブラックスの3ウェイに交換することにしたんです」
◆ファーストインプレッションで理想の音を確信
求めていたサウンドはこれだと思う経験をする
今回松宮さんが選んだスピーカーはブラックス・グラフィックシリーズの3ウェイ(GL1 MK2、GL2 MK2、GL3 MK2)。Aピラーにツイーター(GL1 MK2)とミッドレンジ(GL2 MK2)をビルトイン取り付け、ミッドバス(GL3 MK2)はドアの純正位置にインナーで収めるという既存のインストールスタイルをそのまま踏襲している。
「スピーカーを変更して音を聴いたら、これは“ヤバイ!”と思いました、自分が求めていた音はこれだと思ったんです、答えが出たって感じでした。その音を聴いているともはやこれ以上の音は無いんじゃないかとさえ思えてきました。それほど自分の理想の音にぴったりのサウンドだったんです」
スピーカー交換は見事に決まり松宮さんの求めていた音が愛車で再現された。コメントからもわかるとおりスピーカーを交換した当時を思い出すと今も興奮が冷めやらない様子のオーナーだった。自分の耳を信じてスピーカーを選び、自らのフィーリングにフィットしたサウンドを手に入れる経験はオーナーも初の経験となった。
「音の良さを細かく表現すると透明感がとにかく素晴らしいです。また解像度も高い、音の立体感も際立っています。また音の階層が増えて、音楽の表現力が豊かになっているのも気に入っているポイントです。2カ月前にスピーカー交換が完成して、現在はまだエージング中なんですが、まだまだ高音質化していくことが予想されるので、毎日期待しながら音の変化を聴いている最中です」
◆仕事での利用に加えて遠方への釣行でも
オデッセイの高音質化は快適性をアップさせている
こうしてお気に入りのスピーカーをインストールしてことで高音質化を果たした松宮さんのオデッセイ。
「出張に出かける際の長距離運転も快適で、運転がまったく苦にならなくなりました。仕事のモチベーションもぐんと上がってオーディオをインストールしてからは良いことばかりです」
オーディオカーとしてのパフォーマンスが上がったことで、クルマとしての快適性も大幅にレベルアップ。当初の目的であった出張時の移動の快適性アップはこうして見事に達成されたのだった。
さらにオデッセイが高音質化してからは、今まで以上にプライベートで活用することも増えている。
「オデッセイに乗って釣りに出かけることも多くなっています。これもかなり遠方まで行くので高音質なオーディオは欠かせなくなっているんです。釣りは海、川、湖といろんなジャンルを嗜んでいます。たまに釣り仲間が同乗して釣行に出かけることもあるんですが、仲間からもオデッセイの音の良さは評価されていて“音楽を聴いているのが心地良い”と言ってくれるのも嬉しいです」
理想の音を手に入れた松宮さんだが、さらなる高音質を目指してシステムアップの計画は常に用意している。現在、温めているメニューはドアのアウターバッフル化だ。
「スピーカー交換の時に思ったのと同じように、アウターバッフルにするとどんな音になるんだろう? という興味が強いんです。ただしあまり派手にはしたくないので、純正風のアウターバッフルってどう作れば良いのかも研究中です」
満足のサウンドを手に入れた松宮さん、ここからはさらに一段レベルの高いオーディオユーザーとして、愛車のサウンドを磨き上げて行く段階に入ったようだ。今後の進化が楽しむだ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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