競技車両は最高のカスタム!? 大学自動車部をサポートする企業たち…東京オートサロン2025
レスポンス / 2025年1月17日 19時0分
若者がクルマに触れるきっかけのひとつとなっている大学の自動車部。学生たちは学業の傍ら日々、車両のメンテナンスやドライビングテクニックの向上に勤しんでいる。そんな自動車部はさまざまなスポンサー企業の協力によって運営され、競技への参加をおこなっている。レスポンス編集部では早稲田大学自動車部に所属する編集アルバイトが多く在籍しているが、1月10日から1月12日に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」には、そんな早稲田大学自動車部をサポートする企業も多く出展していた。
自動車部のクルマにはどんなサポートがこのクルマに盛り込まれているのか。早稲田大学自動車部のレスポンスアルバイト宮崎がレポートする。
◆自動車部活動を支えるスポンサー企業
まずは、中古カー&バイク用品を取り扱い、みんなのカスタムの味方となっているアップガレージ。ブースでは、引退を果たした「UPGARAGE NSX GT3」の展示や、SNSで募集した愛車を展示するコーナーや25周年を記念した振り返り展示などもあった。毎年恒例の物販もあり、中にはNSXのエンジンもあるなど人目を引いていた。
アップガレージからは、「好きな商品を好きな店舗から上限価格分サポート」という形で協賛を受けている。今年度は工具類や『インテグラ(DC2)』『スイフトスポーツ(ZC32S)』用のパーツの提供を受けた。毎年、大学自動車部の中から公募をかけ、書類審査や面接を経てスポンサーとなる形で、イベントなど大学自動車部の活動にも積極的に参加している。
ブースでは早稲田大学自動車部の紹介展示もおこなわれていた。
次は、国産タイヤメーカーの横浜ゴム。ブースでは、フラッグシップタイヤの「ADVAN Sport」を全面的に押し出していく内容となっており、「ADVAN Sports」を装着したトヨタ『GR86』やテスラ『モデル3』などが展示されていた。様々なサイズに対応し、EV用も存在するなど、横浜ゴムならではの高性能タイヤを使ってみたいと思わせるような展示になっていた。
学生競技では、ジムカーナとダートトライアルが競技として存在し、早稲田ではジムカーナで高性能ラジアルの「A052」、ダートトライアルではウェットタイヤが「A031」、ドライタイヤが「A053」とADVANブランドを採用している。どのタイヤも高性能で競合の他タイヤ以上のパフォーマンスを発揮してくれる。
自動車部としては、正式なスポンサーではないがダイヤガーデンからスカラシップ型のサポートを受けており、対象競技会ごとの成績やタイヤ購入数に応じてポイントが付与され、ポイント数によってタイヤがもらえるものになっている。学生自動車連盟の大会の優勝賞品として「好きなタイヤを1台分」を提供するなど、自動車部活動を後押しするサポートをおこなっており、学生としては非常にありがたい。
◆ドライバー育成にジムカーナチャンピオンによる指導も
次は、自動車用スプリングを製造・販売しているHALsprings(ハルスプリング)。ブースでは、スプリングの月額制サブスクリプションが紹介されており、業界初の試みということで注目されていた。バネも展示されており、低反発、中反発、高反発、純正形状や直巻きなど様々な選択肢が用意されており、自分好みのバネに出会える機会となっていた。
ハルスプリングからは、自動車用スプリングの協賛価格での提供と、整備やチューニング、ドライビングテクニックなど幅広い技術指導を受けている。特に、運転技術では全日本ジムカーナでチャンピオン経験もある川北忠選手による指導を受けており、優れたドライバーの育成に協力いただいている。
次は、スポーツシートでお馴染みのBRIDE(ブリッド)。ブースでは、様々なジャンルや用途のシートが展示されており、来場者は実際に座ってみることができる内容になっていた。モータースポーツ向けのシートだけでなく、トラック用や赤ちゃん用、旧車用など自動車に座る人すべてのためのシートがそろっていた。エヴァンゲリオンや初音ミクにちなんだカラーやデザインのシートもあり、興味深い展示になっていた。
そんなブリッドからは、競技中の身体のホールド性を高めるためのフルバケットシートに関する各部パーツの協賛を受けている。シートの品質の高さ、信頼性はピカイチで競技車全車で採用しており、特にダートトライアルでは激しく車が動くが、しっかりと体を固定してくれる。また、剛性が高いにもかかわらず非常に軽いので、軽量化にも一役買っている。
最後に、ストリートからモータースポーツまでブレーキパッドを中心としたブレーキ系統のパーツを扱うWinmax(ウィンマックス)。ブースでは、ブレーキパッドやレーシングキャリパーなど製品の展示から、レーシングシミュレーターを用いてブレーキパッドの違いを実際に体感できるようになっていた。ウィンマックスカラーのトヨタ「GR86」も展示されており、ブースとの統一感あって目立つ展示となっていた。
同社からは、競技車の重要な足回り部品である、ブレーキシューやディスクブレーキパッドの提供を受けている。使用しているのは、競技車専用ブレーキパッドの「itzz」で、ブレーキセッティングが重要なジムカーナやダートトライアルで欠かせない。様々な車種にも対応しており、幅広いラインナップがある。
このように、早稲田大学自動車部は多くの企業のサポートをいただくことで成り立っている。他にも、オートサロンには出展していない企業で、フルード類やクラッチ、コーテイング剤など様々なモータースポーツ欠かせないサポートがあり、機会があればレポートしていきたい。
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