VWの新型EVセダン『ID.7』、1回の充電で航続941km達成…カタログ値を32%上回る
レスポンス / 2025年1月20日 16時0分
フォルクスワーゲンは新型EVセダンの『ID.7』の「Pro S」グレードが、1回の充電で941kmの走行に成功したと発表した。
このテストは、イタリア南部ナルドーのサーキットで行われた。941kmの記録は、同モデルの最大WLTP走行距離709kmを232km、率にして32.7%上回るものだ。テストに使用された『ID.7 Pro S』は、標準的な技術パッケージを搭載し、210kW(286ps)の出力を発揮する市販モデルだ。
941kmの走行中、ID.7 Pro Sの平均消費電力はわずか9.2kWh/100kmという驚異的な低さを記録した。これをディーゼル燃料に換算すると、約1リットル/100kmに相当する。
このテストは、ID.7 Pro Sの最大効率を測定することを目的として実施された。テストドライブは、ナルドーのロースピードリングで行われ、気温5~15度の環境下でフォルクスワーゲン・ドライビング・エクスペリエンスのプロドライバーによって完遂された。
12.5kmのサーキットは、様々な交通シナリオと耐久テストを効果的にシミュレートできるよう設計されている。効率性テスト中の平均速度は29km/hで、これは大都市のラッシュアワー時の典型的な速度に相当する。
ID.7 Pro Sの優れた効率性の基盤となっているのは、強力な空力性能と最先端のドライブシステムだ。装備によって異なるが、空気抵抗係数は低い0.23を実現している。また、「APP550」と呼ばれる革新的で高効率なドライブは、経済性と力強さを兼ね備えている。
リアアクスルに統合された電動ドライブモーターは最大トルク545Nmを発生させ、公式WLTPサイクルでの消費電力を16.2~13.6kWh/100kmに抑えながら、必要に応じて0-100km/h加速を6.6秒でこなすスポーティな性能も備えている。
さらに、ID.7 Pro Sは最大200kWのDC充電能力により、急速充電も可能だ。この充電能力を活用すれば、わずか10分で244km分のエネルギーを補給できる。フルDC充電能力では、バッテリーを10%から80%まで約26分で充電可能だ。
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