1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

ボディ剛性を高める究極の選択肢! タイプ別補強テクニック完全解説~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2025年1月21日 11時30分

ボディ補強はハンドリングの向上に有効なチューニング。でも、無闇にボディを強くすればいいわけではない。しかし、少しでも良いクルマにするためにどんな手法があるのだろうか。


ボディは鉄板をプレスした素材からできている。それを重ねて溶接することで組み立てられている。もともとは1枚の鉄板からボディができあがっているのだ。そこで使われる溶接は一般的にスポット溶接と呼ばれるもの。重ねた鉄板を摘んで、そこに電流を流すことで内部の鉄板を溶かして接合させている。


そのスポット溶接には間隔があり、剛性の必要な場所ほぼ細かい間隔でスポット溶接されている。この間の部分はあえて溶接せずに力が逃げる場所になっており、必ずしもスポット溶接を増やせば良いボディになるわけではない。ボディには適度なしなりが必要で、スポット溶接の間隔は自動車メーカーのノウハウの見せ所でもあるのだ。ボディ補強ではそういった溶接を増やす方法や、構造材を足す方法などさまざまな方法がある。


ボディ補強の手法1:ボルトオンの補強バー


いわゆるタワーバーやブレースバーなど、あとからネジ留めしていく手軽なボディ補強がコレ。ネジ穴が大きかったりすると効果が薄れたり、ややボディがねじれてから効いたりすることもあるが、意外と高い効果を持つ。とくにボディ下回りのサブフレームとボディの取付部の補強は効果を得やすい。フロントのサブフレーム周りを補強するとハンドルがズッシリと重くなり、ハンドリングに安定感が増えたりする。


すべてをつけるほど良くなるとも限らないので、どのあたりにどんなものを足すと効果が出るか、愛車で考察しながら装着してもらいたい。


ボディ補強の手法2:スポット溶接増し


スポット増しとも呼ばれるのが、もともとのスポット溶接の間隔の間にさらにスポット溶接をしていくこと。鈑金工場などでスポット溶接機を使って行うもので、内装を剥がしたりと大掛かりな作業にはなるが高い効果を持つ。また、補強バーと違って金属部分を増やすわけではないので重さが増えないのはメリット。レーシングカーの場合は数千発のスポット溶接増しを行ったという話も聞かれる。


ボディ補強の手法3:パネルボンド


スポット溶接の間の鉄板の重なっている部分にパネルボンドを流し込む手法。スポット溶接ほどではないが、鉄板同志の結びつきが強くなり一定の効果を発揮する。スポット溶接はそれによって熱が入るので、防錆処理が必要になるが、そういった必要がないので手軽に行いやすい。鉄板自体が錆びやすい旧車などにも施工しやすい。


ボディ補強の手法4:ロールバー


レーシングカーでは必須のロールバー(ロールケージ)を入れる。本来の目的は乗員保護で、ボディ剛性を高める目的ではないが、ピラーに沿わせて溶接したりすることでボディ剛性を高めることができる。ネジ留めのロールバーの場合はボディ剛性アップの効果はほぼないと思っていい。それでいて重量は数十kg単位で増えてしまうのがデメリット。


それ以外に近年人気を集めているのがボディを硬くするのではなく、その質感を高める補強パーツだ。ヤマハ発動機が開発した「パフォーマンスバー」は、ボディに取り付けるダンパー。ボディの余計な振動を吸収することで、しっとりとした動きを実現。ワングレード上のボディに仕立ててくれる。


STIが以前から取り組んでいるドロースティフナーは、サブフレームをスプリングで引っ張ることで、無駄な動きをあらかじめなくしておく。また、フレームにスプリングでテンションを掛けることでハンドルの切り始めからクルマが反応するようにしてくれるパーツ。こちらもボディを固めるのではなく、走りの質感を高めてくれるパーツである。


補強パーツは数万円から購入できるが、その効果は大きい。しかし、効かせすぎるとクルマは曲がらなくなるし、走りの質感も落ちてしまう。これはボルトオンパーツだけでも起きることで、つければつけるほど良くなるわけではないので、どんな走りにしたいか、それによってパーツを吟味して取り付け、その変化によって次のチューニングやパーツを選び、理想の愛車を構築してもらいたい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください