スーツケースがAI で道案内する?! 大阪・関西万博で実証実験を予定
レスポンス / 2025年1月26日 11時0分
日本科学未来館と、アルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本アイ・ビー・エムの4社が共同で活動する次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、視覚障がい者に向けて設計されたナビゲーションロボット『AIスーツケース』の新モデルを開発した。
今回のモデルでは、デザインを一新し、新たな車輪機構やセンサーを搭載することで、視覚障がい者の移動支援を強化している。
AIスーツケースは、視覚に障がいのある方を目的地まで自動で誘導することを目的に開発されている、スーツケース型ロボットだ。これまで、日本科学未来館とコンソーシアムが協力し、大型ショッピングモールや空港、未来館などで実証実験を行ってきた。新モデルでは、段差を乗り越えるための新車輪機構や低位置の障害物を認識するセンサーを追加し、安全性を向上させた。また、ハンドル部分にはディスク型の方向提示装置を採用し、利用者が進行方向を確認しやすくなったという。
さらに、AIスーツケースにはAI音声機能が搭載され、周囲の建物や道路状況、歩行者に関する情報を音声でアナウンスする。今後は、ユーザーからの質問に答える機能や、対話を通じてユーザーの興味を導き出し、おすすめの行き先を提案する機能の開発も予定されている。
新モデルは、大阪・関西万博での実証実験に向けて準備が進められている。4月から10月までの期間、万博会場内で複数台のAIスーツケースを同時に運用し、社会実装に向けた技術的な課題を検証する予定だ。具体的な運用エリアについては、2025年日本国際博覧会協会と調整を進めている。
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