ハイグリップか快適性か?今話題のセカンドラジアルタイヤが選ばれる理由~カスタムHOW TO~
レスポンス / 2025年1月28日 6時30分
クルマが走る時に最も大切なのはタイヤである。タイヤだけが唯一路面と接しているからこそ、その性能は大きく走りに関わる。そこでドライビングを楽しむ人にオススメしたいのがスポーツタイヤである。
なにもグリップだけを優先したタイヤを選ぶ必要はないが、燃費や静粛性よりもハンドリングを極めたタイヤこそ、走って楽しいのは間違いない。そんなタイヤの中から今オススメなのがセカンドラジアルと呼ばれるカテゴリーのタイヤである。
スポーツタイヤがオススメな理由は、走りの性能を優先して設計されているから。コンフォート系やエコ系のタイヤがハンドルを切ってからわずかにタイムラグがあってからクルマが反応するのに対し、スポーツ系タイヤはその反応時間が短い。操作にたいして素早く反応してくれるからこそ、思い通りにクルマを動かすことができる。思い通りに動くクルマは決して飛ばしていなくても、狙った通りに走ってくれるので気持ち良い。交差点で曲がる時、信号で止まる時、高速道路でレーンチェンジする時、いずれもクルマが思い通りに反応してくれると自然と乗りやすく、疲れにくく、そして気持ちよく走れるのだ。そんなスポーツタイヤにも多くのカテゴリーがある。
1:Sタイヤ
ADVAN A050などが代表的モデル。セミスリックやセミレーシングとも呼ばれるタイヤ。サーキットでのドライ路面でのグリップと、ジムカーナ競技でのグリップを優先した設計で、溝も最小限なのでウエット路面には向かない。公道での使用も可能だが、ウエット路面ではハイドロプレーニング現象が起きやすいので決してオススメはできない。公道使用は緊急時の移動用くらいに考えたい。
2:ハイグリップラジアル(レーシングハイグリップ)
POTENZA RE-12DやADVAN A052などが代表的モデル。現実的に公道でも使用できる限界的な存在。ブロック剛性を高めるために溝は浅めだが、一応まんべんなく配置されているので減っていなければハイドロプレーニング現象も起こしにくく、普通に使用も可能。サーキットでは新品時はSタイヤに匹敵するグリップを持つ。中古になってもそこそこのグリップを維持してくれる。
3:ハイグリップラジアル(ストリートラジアル)
DIREZZA Zlll、POTENZA RE-71RS、ADVAN NEOVA AD09などが代表的モデル。街乗り、ワインディング、高速道路の性能を最大限にしつつ、サーキットでのグリップと耐久性も高いという欲張りなモデル。レーシングハイグリップには劣るが高いグリップ力を持つ。普段乗りでも全く問題なく、乗り心地も悪くない。静粛性もそこそこ、というモデルが多い。
4:セカンドラジアルタイヤ
ADVAN FLEVA V701やPOTENZA Adrenalin RE004などが代表的モデル。ストリートラジアルよりもグリップ力は劣るが耐久性が高く、乗り心地もソフト。静粛性も高い。サーキットでのタイムを出すためのタイヤではないが、スポーツ走行用に設計されているのでサーキットにも対応できるし、その摩耗も少ない。価格もリーズナブル。
このようにざっくりと分けると4つになる。そして、近年ハイグリップ化が進み続ける中で、あえてその流れに逆行したセカンドラジアルタイヤが注目を集めている。
スポーツタイヤのハイグリップ化が激しくなった昨今、グリップが高すぎるゆえに軽快感が薄いとか、寿命が短いなどの弊害が現れていた。しかし、趣味でサーキット走行を楽しむ層にはコンフォートタイヤやプレミアムタイヤは向かない。タイムが出るとかそういった問題の以前に、そういったタイヤでサーキット走行をするとブロックが飛んでしまったり、1回の走行で致命的ダメージを負ってしまうことがある。
そこでコンフォート以上、ハイグリップ未満というキャラクターのタイヤが注目され、徐々にユーザーを増やしているのだ。ADVAN FLEVA V701やPOTENZA Adrenalin RE004においては日本で設計し、海外工場で製造することでコストを抑えて買いやすい価格を保っているのも特徴。
サーキットでの一発タイムを狙わないなら、ストリートラジアル以上のグリップは必要ない。でも、ドライビングを楽しみたいとか、たまにはサーキットも走ろうと思っているならぜひオススメしたいのがセカンドラジアルタイヤなのだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
プレミアムSUVにピッタリなタイヤって何? 電動車にも対応する「ADVAN V61」の実力は? 乗って感じた印象とは【試乗】
くるまのニュース / 2025年1月31日 8時55分
-
サーキットや峠ユーザー待望のハイグリップラジアルタイヤ! ダンロップが「SPORTMAX Q5S」を発売
バイクのニュース / 2025年1月22日 13時10分
-
二輪用ハイグリップタイヤ、ダンロップ「SPORTMAX Q5S」…2月発売へ
レスポンス / 2025年1月17日 11時45分
-
東京オートサロン2025ブリヂストンブースでは、初代モデルを含むPOTENZAシリーズや環境に配慮したタイヤなど展示
くるまのニュース / 2025年1月14日 18時30分
-
ハイグリップラジアルタイヤDUNLOP「SPORTMAX Q5S」新発売
共同通信PRワイヤー / 2025年1月10日 14時30分
ランキング
-
1フジ「CMストップ大打撃」、親会社の利益ほぼ半減 「中居問題」で広告収入が200億円超も吹き飛ぶ
東洋経済オンライン / 2025年1月31日 7時30分
-
2地方の鉄道会社が執念で成功「誠実ビジホ」の実態 ものづくりの境地?静鉄ホテルプレジオの凄み
東洋経済オンライン / 2025年1月31日 8時40分
-
3《日本で最初の大規模ニュータウン》大阪の「千里ニュータウン」が限界化しない理由 1970年万博をきっかけに開業した鉄道
NEWSポストセブン / 2025年1月31日 7時15分
-
4「しれっと訂正した文春」フジとの"ズルい共通点" 批判の矛先が次は週刊文春に向かっているが…
東洋経済オンライン / 2025年1月30日 15時45分
-
5「ポケット型Wi-Fi」「ホームルーター」「光回線」インターネット回線で一番コストがよいのはどれ?比較して解説
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月30日 10時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください