愛車のチューニングは寿命を縮めてしまうのか? 長年のテーマに「パフォーマンスの度合いでしょ」など多くのコメント
レスポンス / 2025年1月28日 12時0分
チューニングしてクルマを改造したら、クルマの寿命は短くなってしまうのか。クルマ好き、カスタム好きなレスポンス読者に好評の「カスタムHOW TO」シリーズ、今回は愛車のチューニングとの寿命についての関係性がテーマ(チューニングで愛車は本当に早死にするのか? 知られざる寿命の真実~カスタムHOW TO~)この記事は、読者の注目度が高く多数のコメントが寄せられていた。まずは、記事の内容を振り返ってみよう。
◆愛車のパワーと寿命は反比例の関係なのか?
大切なマイカーをチューニングするときに気になるのはクルマの寿命が短くなってしまうことではないだろうか。特にエンジンパワーにおいては、最大出力をたくさん出すほど寿命が短くなる傾向にあるのは間違いない。
例えば、1000psを超えるようなチューニングカーでは、毎年のエンジンオーバーホール、もしくはサーキット数回走っただけで、オーバーホールをしなければならないこともある。だが、それはノーマルパワーの実に4倍近いパワーを絞り出しているからであって、チューニング=必ずしも寿命が近くなるというわけではない。
例えば、最も手軽なパワーアップチューニングとしては、ECU書き換えチューンがある。エンジンを制御するコンピューターの内部データを書き換えることでエンジン本来のパワーを引き出すチューニングである。NAエンジンであれば5~10%程度のパワーアップが見込める。ターボエンジンであれば20~30%程度のパワーアップも可能。施工はコンピューターに接続して、データを書き換えるだけと手軽でコストも10万円前後からと比較的リーズナブルに行うことができ、その費用対効果も大きい。
だが、一昔前で言えば、コンピュータチューンによってエンジンパワーを絞り出すとエンジンが短命になると言われていた。しかし、現代のECUチューンはエンジンの寿命を削りながらパワーを絞り出しているのとは考え方がそもそも違う。
◆チューニングは今と昔で大きく違う
昔の純正ECUは安全マージンを十分にとった空燃費で、いわゆる濃いめの状態だった。それをガソリンの噴射量を絞っていくことでパワーを絞り出していた。そうなるとパワーは出るが燃焼室内の温度が高くなり、エンジンブローの危険性などもあった。
ところが現代では安全マージンを削って、パワーを絞り出すのとはちょっと考え方が異なっている。そもそもエンジン側では加速騒音規制に適合させるためや、燃費を良くするために意図的にパワーや努力を絞っている部分がある。
その部分を解放し、エンジン本来の力を発揮させると言うイメージが強い。また、可変バルブタイミング機構を使ってタイミングを最適化することで、パワーやトルクを引き出すこともできる。そういったチューニングデータの書き換えがメインになるので、エンジンの寿命をすり減らしながらパワーを絞り出しているのとはちょっと異なるのである。
ターボ車であれば、ブースト圧を10~20%ほど高くしてエンジンパワーを高めることもあるが、これもノッキングなどエンジンに不具合が起きない範囲でのブーストアップなので、エンジンの寿命を短くするようなチューニングではないのだ。
実際筆者もZC33Sスイフトスポーツで1台目は8万km以上ブーストアップで走行。2台目はタービン交換をした状態で7万km以上を走行。その間エンジントラブルなどはまったくない。パワーやトルクダウンも起こさず乗り続けていた。きちんとしたチューニングであれば寿命を気にすることなく、そのパワーやトルクを楽しむことができるのだ。
車高調などのサスペンションはノーマルサスペンションに比べれば、どうしてもそのライフは短い傾向にある。ノーマルサスペンションが10万km以上もノンオーバーホールで使えるのに対し、車高調などアフターパーツのサスペンションは、オイル漏れなどのトラブルを起こさずとも本来の性能を発揮できなくなっている場合が多い。
それは摺動抵抗をおさえるために、純正サスよりもシール材などが柔らかく作られていたりする影響もあり、徐々に劣化していく。できれば数万kmごとにオーバーホールをしたほうが本来の性能を長く楽しめる。10万km近く使ってオーバーホールとなると内部パーツを大幅にリフレッシュしなければならず、新品購入に近いメンテナンス費がかかることもある。できれば数万km、使っても5万kmまでの間でオーバーホールを繰り返して行った方が良い状態で、コストを抑えながら長く使えるだろう。
◆読者はどう考えている?、「愛車のチューニングと寿命の関係」
多くのクルマ好き、カスタム好きな人々にとって誰しもが考えるこのテーマ。本記事には読者からさまざまなコメントが寄せられた。
「パフォーマンスの度合いでしょ。 車をロウソクに例えれば強い光で大きく炎を出そうとすれば早く消耗するし、最低限で燃やせばゆっくりと燃える」や「チューニングすると部品の劣化速度はそれなりに進む。」などチューニングによって寿命は減るという意見があった。
一方で「エンジンにしても、足回りにしてもメーカーは安全マージンを取って設計しているはず。そのマージンの範囲内で行えばそこまで寿命を縮める事はないんじゃないか?」といったコメントや、「チューニングで車の寿命が短くなったと感じるなら、それはチューニングのせいだけではなくその事によってオーナーの乗り方が変わってしまい車に優しくない事をやってしまってるからかもしれない」など、ある範囲から寿命が減るという考えや車ではなく乗り方の問題と考える読者もいた。
こうした意見もある中で、「チューニング方法は数々ありますが、ネガティブ面を補足するのが一番だし、単純にモアパワーしても止まる。曲がる。のバランスが大切と思います」や、「チューン度合いとメンテナンスの頻度次第が大事」などバランスやメンテナンスが大切であるというコメントが多く見られた。
愛車とのカーライフをより長く楽しむためにも、チューニングのバランスとこまめなメンテナンスを心がけたい。
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