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[car audio newcomer]ホンダ ステップワゴン(福田幸太郎さん)by LCサウンドファクトリー 後編

レスポンス / 2025年1月28日 19時0分

ジャズバンドでコンガ奏者として活躍する福田さん、楽器を運ぶために用意したホンダ『ステップワゴン』では高音質化を目指した。インストールを手がけた栃木県のLCサウンドファクトリーでフロント3ウェイ化を実施して高音質化とデザイン&実用性をバランスさせた。


◆機材を運搬するために買ったステップワゴンで
楽器を見せる装備+オーディオによる高音質化を実現


コンガのプレイヤーである福田さん、大きな楽器であるコンガをライブ会場まで運ぶためにクルマは必須。しかし機材車と割り切って手に入れたステップワゴンだったが、移動中の音質に疑問を持ち高音質化を計画した。前編でお伝えした通り、LCサウンドファクトリーでオーディオとコンガの積載性までを考えたどこにも無いインストールをプランしてインストール作業が始まった。


「リアにコンガを2台積載できるスペースを作ってもらうことになったんですが、ここもかっこ良くデザインしてもらいたくて、いろいろ打ち合わせしました。最終的にはアクリルを使ったラックでコンガを固定する構造になるとのことで、計画の段階からすごくワクワクしました。楽器を積むだけじゃ無く見せる積載はあまり意識したことが無かったので完成がすごく楽しみでした」


完成したコンガのラック&オーディオボードを見ると、上段にはコンガをディスプレイして積載。一方の下段にはロックフォードのサブウーファーであるP3を2発インストールさらにDSPや外向きのスピーカー群もインストールするオーディオスペースとした。


「できあがって音を聴いてみたら、まるでライブ会場に居るような臨場感でした。車内で体が震える感覚をはじめて感じたのにも感動しました、まさに衝撃的な音でした」


◆フロントにはレベルの高い3ウェイスピーカーを選択
今まで聞こえ無かった音までが聴き取れるサウンドに進化


移動中の高音質を求めた福田さんのリクエストに応えてフロントスピーカーもリアに負けず劣らずのハイクオリティな仕様に仕上げられている。


「スピーカーはサブウーファーに合わせてロックフォードを選びました。モデルはいろいろ考えた末にグレードの高いT4の3ウェイユニットを使うことで高音質化を狙いました」


福田さんがチョイスしたスピーカーはT4653-S。ロックフォードのハイグレードシリーズであるT4の3ウェイモデルだ。質感の高いサウンドを得られる注目スピーカーとなっている。そんな高品質モデルなのでインストールもかなり手が込んでいる。ツイーターとミッドレンジはAピラーを加工して取り付けられる。さらにミッドバスはドアにアウターバッフルを組んでインストールされる。


「取り付けはラゲッジのイメージと合わせて加工してデザイン処理してもらうことにしました。Aピラーの加工やドアのデザインなどを見るとクルマ全体で統一感が出ていると思います」


もちろんサウンド面でのグレードアップは著しく、オーナーも満足の音に仕上がった。


「スピーカーを交換すると音は大きく進化しました。特に音の輪郭がクッキリして明確になったのが印象的です。楽器の細かな音が聞こえてくるところも気に入りました。この曲にこんな音が入っていたのかと発見することも多いんです。クルマに乗る際にはずっと音楽を聴いているんですが、今でも驚くことがあります」


◆高音質化によって細かな音の表現力がアップ
隠れがちだったコンガの音が主役級に目立ってきた


フロントスピーカーのグレードアップによる音の進化は福田さんも驚くほどだった。聴けば聴くほどその良さを感じているという。


「自分がコンガのプレイヤーなので特に曲の中でもコンガの音が気になるんです。普通に音楽を聴いているとドラムが目立ってコンガは隠れがちな楽器なんです。そのため一般的なオーディオを聴くとあまり聴こえ無いことも多いんです。しかし今のステップワゴンで聴くとコンガがクッキリと出てきて、音楽的な主役になるほどの音になっているので嬉しかったです」


ミュージシャンらしい音に対する敏感な反応でオーディオによる高音質化を感じている福田さん。特に中低音のレベルアップを敏感に感じ取っているようだった。


「参加しているジャズバンドは関東圏のカフェやイベントなどで演奏しています。演奏は土日の夜がメインなので、どこかでお会いするかもですね。バンドのメンバーもステップワゴンに乗ることもあるんですが“すごい良い音だね”“クルマの音じゃ無いみたい”と言って評価してくれます、これも嬉しいですね」


すっかりオーディオに魅了された福田さん、ステップワゴンはこれが完成形ではなく次の計画もすでに進行中だ。


「今後はドアにアクリルを使ったデザインを施したり、リアの外向きスピーカーもレベルアップさせるなど、まだまだやりたいことはいっぱいあります。ショップとも相談しつつサウンドもデザインも順に進化させていこうと思っています」


当初は機材を積載する実用的な移動車両と捉えていたステップワゴンだったが、質の高いオーディオをインストールしはじめてからは状況は一変。福田さん自身も「どんどんクルマが好きになっています」というほどステップワゴンへの愛着が急上昇中だ。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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