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「高いオイル or 安いオイル」本当にお得なのはどっち? 最適なオイル選びと交換時期の完全ガイド~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2025年2月1日 6時30分

メンテナンスでも重要な要素であり、チューニングパーツでもあるのがエンジンオイル。エンジン内部を潤滑してダメージが及ぶのを防ぐと同時に、内部の洗浄なども行っている。さまざまな種類があるオイルからどのように選べばいいのだろうか。


◆オイル選びのポイント1:規格


エンジンオイルにはいくつかの規格が存在する。APIやILSACなどいくつかの規格が存在していて、それに沿って作られているオイルとそうでないものがある。そして、クルマ側ではたとえば「API規格のSNを使うこと」のように指定されていることが多い。


当然クルマ側で指定されている規格に合致したオイルを使うべきで、それを無視してトラブルが起きた場合、保証が効かないなども問題も起きる。


この規格には様々な要素があるが、最近話題なのはダウンサイジングターボエンジン車に置けるLSPIの問題だ。近年増えているのが1000ccや1400ccくらいの小排気量エンジンを高圧縮比で使い、そこにターボを組み合わせた直噴エンジン。


これまでの混合気を圧縮していたエンジンでは、燃焼室の温度が上昇して自然発火してノッキングを起こしてしまっていたような領域でも、直噴エンジンは空気を圧縮するだけなのでノッキングしない。高圧縮比のエンジンに高いブースト圧を掛けて、そこに直接ガソリンを噴射して点火することで、大きなパワーを取り出すのがダウンサイジングターボエンジンの特徴。


だが、そこでエンジンオイルの成分が原因となるノッキングが起きやすいことがわかっていた。それがLSPI(低速早期着火)。これはエンジンオイルに清浄分散剤として含まれているカルシウム成分が原因であることが多く、そのためカルシウム成分を制限したのがAPI規格のSN+以降のモデルである。


そのため最新のダウンサイジングターボエンジン車ではそういったオイルに使用が指定されていることがある。それ以前の規格のオイルや、規格に合致していないオイルを使うとノッキングを起こしやすい。即エンジンブローにはならないが、エンジン側でノッキングを感知してリタード制御が入ることでパワーダウンや燃費の悪化が起きると思われる。


オイル選びの際、まずは愛車にはどの規格のオイルが指定されているかを確認してもらいたい。


◆オイル選びのポイント2:粘度


オイル粘度もクルマごとに指定を守るべき。最近は燃費を良くするために撹拌抵抗の少ない低粘度オイルを使うクルマが増えている。スポーツカーであるGR86/BRZでも0W20指定だったりする。


そこでサーキット走行するからと無闇に硬いオイルを入れるのは危険。そもそも低粘度オイルを使うようにエンジンが設計されていて、そこに高粘度なオイルを入れると、ヘッドに圧送されたオイルがなかなかオイルパンに戻ってこれずにオイルパン内部のオイルが枯渇。それによって油圧が低下してエンジンブローに至った例がある。


クルマの取扱説明書を見るとOW20もしくは5W30のようにある程度使用できるオイル粘度に幅があることもある。夏場は硬い方、冬場は柔らかい方など、その範囲内でアジャストしてもらいたい。


◆オイル選びのポイント3:価格


古くから言われてきたのが安いオイルをこまめに交換するのと、高いオイルを長く使うとのどちらがいいのかという話である。これは使用条件にもよるが、基本的にはある程度高いオイルを長く使う方をお勧めしたい。


その理由は安いオイルはこまめに変えても安いオイルなりの性能でしかないから。逆に高いオイルは高性能なことが多く、その性能が緩やかに経過していくとしても、元の性能が高いのでより良い状態を長く保つことができるから。


一部例外があるとすれば、近距離移動が多くエンジンオイル内部の水分が蒸発せずに乳化してしまうような使い方の場合は、ある程度こまめにオイルを交換するしかない。そういった使い方でない場合は、純正オイルかそれ以上の性能のオイルを入れて、それを指定交換時期で交換していくのが良いだろう。


交換時期はクルマ側の指定時期までに変えていけばいいが、逆に言えば指定距離になったらかならず変えなくてはならない。そこが限界であるということ。なので、やや早めに交換していったほうがエンジン内部は綺麗に保つことができる。長い目で見ればエンジン内部が綺麗な方がパワーやトルクも発揮しやすく、良い状態で使うことができるが、どうせ数年ごとに乗り換えてしまうという人は指定時期で指定オイルに交換していればエンジンが故障することはないだろう。

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