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空力パーツの秘密! リップ・ウイング・アンダーパネルの驚異の実力~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2025年2月4日 6時45分

空力によってクルマのハンドリングを変えたり、安定感を与えたりするのは今や自動車メーカー側が行ってくるチューニング。アフターパーツでは数多くの空力パーツが出ている。それらはどんな効果を持ち、どう使えば効果的に威力を発揮してくれるのだろうか。


クルマは速度が上がってくると、空気による抵抗を大きく受けるようになる。空気抵抗が大きいと燃費が悪くなる。また、速度が高くなるとクルマを持ち上げようとする力が働く。それによってタイヤの路面に対する接地圧力が低まって安定感が失われていく。


レーシングカーでは逆に速度が上がるほど車体を地面に押し付けて、タイヤを強く路面に接地させることで、グリップをアップさせている。これがいわゆるダウンフォースと呼ばれる力で、速度が高くなればなるほどその影響は大きくなる。


市販車ではかなり大きなエアロパーツを投入しないとダウンフォースまで発生させることはできないが、クルマを持ち上げてしまうアップフォースを少しでも防ぐことで、相対的にタイヤが路面に押し付けられる力は高まるので、それまでよりも安定感を高めることができる。


そのためにアフターパーツではエアロパーツが販売されていて、実際に良い影響を与えてくれるパーツもある。エアロパーツといえば見た目のドレスアップ的な効果がメインになるが、空力的に効果があるパーツも多い。その形状などによって効果は変わるので、自身で狙った効果を発揮してくれるパーツを吟味してもらいたい。


空力パーツ1:リップスポイラー


フロントバンパーの下に取り付けるエアロパーツがリップスポイラー。車体の下に入り込む空気を少なくする効果がある。その走行風はボディを持ち上げる効果を持つので、リップスポイラー自体は小さくても速度が高くなってきたときに、車体を持ち上げる力が弱まるので意外と大きな効果を発揮する。


86/BRZ用ではGRパーツとしてリップスポイラーが販売されている。こちらは空力的な裏付けがあるパーツ。実際速度が高くなると車体を持ち上げる力を減少させることが確認されている。


空力パーツ2:ウイング


GTウイングとも呼ばれるのがこのリアウイング。レーシングカーなどではおなじみの装置で、翼断面をひっくり返した形状の羽を取り付けることで、走行風が当たれば当たるほど地面方向にボディを押さえつけてくれる。リア周りの安定感を高めてくれる効果が高い。


高速道路での安定感やワインディングロードを走るときの安定感などを高めてくれるほか、サーキット走行などにおいて、実は最も効果を発揮するのがブレーキング時である。


ブレーキングをすると荷重がフロントに移ってリアタイヤが浮きやすくなるが、ウイングによってそれを抑えることで安定感を高めることができる。


リア駆動車では、GTウイングによって加速時のトラクション性能が高まると思われがちだが、もちろんそこにも一定の効果があるが、コーナーからの加速時は速度が低いのでそれほど大きな効果を発揮しない。それよりもハイスピードからのブレーキング時のリアの安定感の高まりが大きな効果なのだ。


空力パーツ3:アンダーパネル


車体の下面をフラットにすることで、空気の流れをスムーズにし、ボディーを持ち上げる力を抑えようというのがアンダーパネルの狙い。


レーシングカーでは車体下面をフラットにし、さらに路面にギリギリまで寄せることで、ボディと路面の間の気圧を低くしてボディが路面に吸い寄せられるウイングカー的な効果を持たせている。


しかし、そうなるとボディ下面に空気が入ったときに急に姿勢が乱れやすい。一般車両ではそこまで攻めた使い方をすることは少ないが、アンダーパネルによって下面をフラットにすることで、スムーズに空気を流してクルマを持ち上げる力を抑えようという狙いなのだ。


気をつけたいのはアンダーパネルを取り付ける場合、汎用ステーなどでボディから取り付けることが多いが、思った以上に効果を発揮し、数百キロの力でアンダーパネルが路面に引っ張られることもある。そこで取り付けパーツが落下してしまい、トラブルや事故につながっていることもある。取り付けはプロの手によって確実に取り付けるようにしてもらいたい。

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