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公立高校「普通科」→「文理共創科」に改編 背景には少子化 2教科を同時に学ぶユニークな授業も

RKB毎日放送 / 2024年5月14日 18時10分

福岡県の全日制の公立高校の定員数と志願者数の推移を表したグラフです。

志願者は10年前と比べて、5000人ほど減りました。

中学3年生の数によって決まる高校の定員も1500人以上減っています。

生徒の確保を目指して、北九州市の県立八幡高校は4月に新しい学科を設立しました。

2教科を組み合わせたユニークな授業「文理共創科」

北九州市八幡東区の県立八幡高校では、これまで「普通科」と理科や数学に特化した「理数科」の2つの学科がありました。このうち普通科を今年入学の1年生から「文理共創科」という新しい学科に改編しました。

文理共創科1年生「多角的な視点でいろんな教科を学べることを知って授業に興味を持ったので受験しようと思った」「1つのテーマを複数の教科から学ぶということがおもしろいと感じて興味を持ち、八幡高校で授業を受けてみたいと思いました」

文理共創科の特徴が、年に35時間行われる「教科・科目の横断型授業」です。教員が2人以上入り、2つの教科が一体となった授業が行われます。例えば数学と歴史の授業では、数学で学ぶ図形や方程式が歴史上の建物を造る際にどう活用されていたのかを学びます。さらに、体育と物理の授業では、サッカーでボールを蹴る時、どの角度ならボールがよく飛ぶのかを分析。文系と理系の枠をまたがって学び、問題を見つける力や解決する力を身につけることを目的としています。

八幡高校 廣濱一郎教諭「自分が今学んでいることがどう社会とつながっているのか気づく。ほかの教科の先生が絡んでくれて多角的に捉えていくことが大きい」

国の制度改正により、公立高校の普通科で、このような学科を設置することができるようになりました。福岡県の県立高校では、八幡高校が初めてとなります。新しい学科を作った背景の一つが「少子化」です。

八幡高校 神谷輝弘校長「八幡高校が今まで果たしてきた役割を考えたときに今まで通りのやり方では立ち行かない。子供たちも減りますし。募集に関しても昔と違って非常に厳しい状況が出てきている」

これまで八幡高校の普通科を受験できたのは、八幡東区と八幡西区の第3学区に住む生徒でした。しかし「文理共創科」となったことで、北九州地区の第1学区・第2学区の生徒も受験できるようになりました。

八幡高校 神谷輝弘校長「八幡高校の文理共創科を受けられるということは他地区の受験生も行きたいと思う人が出てくると思う。今後、文理共創科の第2号・第3号が出てくると思う」

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