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豪雨災害への備え「ハザードマップ」活用を「内水氾濫」対策には雨水貯留施設

RKB毎日放送 / 2024年5月29日 16時43分

今年も沖縄地方などがすでに梅雨入りし、大雨による災害が心配される時期になっています。自然災害からいのちを守るためには、自治体などが公表しているハザードマップを活用することも重要です。

「ハザードマップ」とは

自然災害が発生した時に被害が想定される区域を色で表し、避難場所や避難経路を示すハザードマップ。大雨による浸水や地震、津波など様々な災害を想定したものがあります。

福岡県古賀市はハザードマップを「3D化」

福岡県古賀市は、より分かりやすいハザードマップを目指して、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などの情報をデジタル・3D化しました。災害リスクが一目で分かります。

9割以上の自治体が未整備「内水氾濫」ハザードマップ

ところで、大雨によってしばしば発生するのが「内水氾濫」です。内閣府によると、この「内水氾濫」については、9割以上の自治体がハザードマップをまだ整備していないということです。

地表面と下水道の排水能力などをシミュレーションするのに時間とコストがかかるためです。

大雨で河川が増水して起きる「外水氾濫」に対し、用水路や下水道の排水能力を超えて水があふれてしまうことを「内水氾濫」と言います。

久留米市では2018年から6年連続で内水氾濫が発生。1メートル以上浸水した地域もありました。

大学グラウンドで「内水氾濫」対策

本田奈也花アナウンサー「久留米大学のグラウンドです。広いですよね。サッカー場1面もゆうに入ります。このグラウンドが雨が降ると貯水施設になるんです」

他の場所より低い位置にあるこのグラウンド。筑後川に流れ込む水路のそばにあり、25メートルプール50杯分の雨水を貯めることができます。

久留米市都市建設部 中島雄平さん「近年雨の降り方がひどくなっているので、こちらで水を貯めている間に多少時間をかせぐことができる。その時間を使って避難することが大事」

地下に「雨水貯留施設」整備

今年3月に運用が始まったのは、御幣島公園の下に設置された雨水の地下貯留施設です。

久留米市都市建設部 中島雄平さん「水の跡があるところまで水が上がってきている。80センチくらいかなと。水路の水位が上がるくらいの集中的な雨が降ると水が入るようにしています」

この施設によって、1時間に60ミリ程度の雨が降った場合でも周辺地域の浸水被害を防止できるということです。

九州最大の繁華街・福岡市天神も「内水浸水想定区域」に

福岡県が5月27日に発表した今年度の水防計画では、福岡市の天神周辺地区が新たに「内水浸水想定区域」に指定されました。

これを受けて、福岡市はこれまで発表していた【博多駅周辺地区】に加え、【天神周辺地区】の内水ハザードマップを公表しています。

ハザードマップは市役所など自治体の窓口で入手できるほか、公式ホームページに掲載している自治体もあります。

まず自宅や勤務先の周辺でどんな災害が想定されるのか、そして避難するときはどこに行けばいいのかを確認しておくことが重要です。

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