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「神出鬼没で追跡できない」都市型サルの被害相次ぐ 位置情報共有アプリの開発も”成すすべ”はないのか

RKB毎日放送 / 2024年5月31日 11時51分

クマやサル、イノシシなど全国各地で動物による被害や目撃情報が相次いでいます。

福岡では去年から都市部に出没し、人を警戒しない「都市型のサル」による被害が深刻です。

捕獲は難しく、行政はついにサルの位置情報共有アプリの開発に乗り出しました。いったい何が起きているのか。

サルが車内に侵入 小学生がけが

子供「おった、おった」

5月30日、福岡市西区の住宅地にサルが現れました。住民が撮影した映像にもはっきりとその姿が写っています。

福岡市ではサルの目撃情報が相次いでいます。

サルを目撃した人
「その辺にいました」「ぴょんぴょんと向こうにいきました。」

福岡市早良区の住宅街では、車で自宅に戻った母親が運転席のドアを開けたところサルが車内に侵入し、後部座席に座っていた小学4年生の男の子の頭をひっかいたということです。

そのほか、自転車に乗っていた中学3年生の腰にしがみついたり、70代の女性3人らが髪を引っ張られるなど、福岡市では5月26日からの3日間でサルによる被害が5件確認されています。

そして30日も早朝から午前10時にかけて、3件の目撃情報がありました。

アーバンモンキーは大胆

都市部に出没し、人を警戒しないサルは、「アーバンモンキー」「都市型のサル」と呼ばれています。

野生動物保護管理事務所 清野紘典・広島事業所長
「人の生活環境に慣れている。しかも人への警戒心も低くて大胆なのが特徴です。」

捕獲難しい「移動が追えない繊細な一面も」

去年、被害が相次いだ福岡県那珂川市では、サルの捕獲を野生動物保護管理事務所に委託。箱罠と麻酔銃での捕獲を試みましたが、捕まえることはできませんでした。

野生動物保護管理事務所 清野紘典・広島事業所長
「神出鬼没で、追跡できない。町なかをどういう風に移動しているか追えないような繊細な一面も見られました。」

サルと遭遇したら「目を見ない」「背中を見せない」

サルと遭遇した場合はどうすれば良いのでしょうか?

野生動物保護管理事務所 清野紘典・広島事業所長
「大声を出したり、棒を振り回したりしない。サルは目をずっと見ると興奮してくることがあるので、目を見ずに。また、背中を見せると飛びかかってくることが多いので、できるだけ背中を見せずに後ずさりしながら避難してほしい。」

サルの位置情報共有アプリを開発へ

福岡県は29日、初めて、サルの被害の対策会議を開きました。登下校の時間帯で警察や地元住民によるパトロールを強化することや、県の広報車を活用した注意喚起を行うことなどを決めています。また、サルの目撃者がスマホで位置情報を登録し、情報共有できるデジタルマップの開発を進めていて、今年度中には試験運用を開始したいと話しています。

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