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新体操日本代表「フェアリージャパン」の元コーチ 母校の生徒と共にインターハイへ 表現力に磨きをかけて

RKB毎日放送 / 2024年6月3日 16時53分

新体操の女子日本代表「フェアリージャパン」で約20年間コーチを務めていた女性が、母校である福岡市城南区の高校で指導を始めました。今年の夏に福岡県で開催されるインターハイに向けて指導にも熱が入っています。

首の角度や顔の表情「表現力」にこだわる指導法

福岡市城南区の中村学園女子高校「新体操部」。部員は約20人で、今年3月に行われた「全国高等学校新体操選抜大会」では、団体で4位入賞を果たしています。5月2日、特別な指導者が練習に参加しました。

吉岡紀子さん「投げる前はちゃんと体整えて準備」

吉岡紀子さん(60)は、2005年から約20年間、新体操の女子日本代表「フェアリージャパン」でコーチを務めていました。今年3月に任期満了を迎えて退任し、母校である中村学園女子高校で指導に携わることになったのです。

吉岡紀子さん「楽しみです。インターハイ上位を目指していると思うので、少しでも力になれたら。全力で応援したいと思いきょう来ました」

新体操は、フープやリボンなどの手具(しゅぐ)を使いながら「技の難度」や「芸術性」「出来栄え」などで得点を競います。

吉岡さんが特に力を入れているのが「表現力」です。演技中の表情や首の角度など細かな動きにも目を配ります。

吉岡紀子さん「膝もうちょっと上げてもう一回。キャッチしたら幸せオーラいっぱい出して」

「選手がやりやすいように」がモットーという吉岡さん。生徒たちもたくさんのことを吸収したようです。

中村学園女子高校2年 上野百々果さん「ひとりひとりの体のつくりにあった指導をしていただいて、よりやりやすい難度ができたり、新しい発見が多い1日だったと思います」

中村学園女子高校2年 白水さゆりさん「今まではミスしないようにしないという不安などをすごく感じていて、いつも技ばかり必死になって踊ってしまっていたと思うのですが、すごく楽しくわかりやすくご指導していただいて、踊っていてとても楽しかった」

吉岡紀子さん「思ったよりもできているなと思いました。もっともっとしっかりと丁寧に極めていけばいいなというのを実感した」

初めての指導から1週間、吉岡さんは選手たちの動きに変化を感じていました。

吉岡紀子さん「前回言ったことをすごく気をつけて練習この1週間したんだなというのがよく分かりました。(指導したことを)守ろうとしているのがすごくうれしいです。でもまだまだやれるので、もっともっと詰めていこうかね」

今年のインターハイは福岡県で開催されるため出場枠は2枠あります。

県予選に参加する高校は2校のみで、インターハイ出場は確定していますが、生徒たちにとっては貴重な実戦の場となります。

吉岡紀子さん「本当にたった1週間ですごく良くなっていたので、試合に向けてどんどん(状態が)上がってくるかなと。失敗もあえて怖がらずに。そうなってほしいなと思います」

インターハイ県予選で優勝も・・・厳しい言葉

迎えた県予選の日。ライバル校が演技を終え、いよいよ中村学園女子高校の出番です。

最初の技をしっかりと決め好調なスタートを切ります。緊張からかいくつかミスもありましたが、練習の成果を発揮し優勝を果たしました。

ただ、吉岡さんが生徒たちにかけたのは厳しい言葉でした。

吉岡紀子さん「きょうがインターハイじゃなくてよかったなと思った。それくらい、ちょっとごめんね厳しいこと言うけどがっかりしました。ミスしたからじゃなくて体と心がアンバランスというかテンションが全然上がっていなくて、みんなが一つにまとまっていなかったことをすごく感じちゃった」
「まだ2か月半もある。これどうにでもなるから」

中村学園女子高校3年 松崎摩子さん「みんなで協力し合って、私たちなら絶対できると本番思えて、本番に迎えるように練習を積んでいきたいと思います」

中村学園女子高校2年 上野百々果さん「私たちが高校生の時に地元でインターハイがあるということはとても奇跡だと思うので、まずはいい演技をして優勝をつかみ取れるように頑張りたいと思います」

インターハイまであと2か月、生徒たちはさらなる高みを目指します。

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