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「戦車ですら破壊できる」ロケットランチャー 誰が何のために 専門家は「暴力団が人目につく場所に捨てるとは考えにくい」

RKB毎日放送 / 2024年6月3日 17時57分

福岡県北九州市の河川敷で長さが1メートル以上あるロケットランチャーのようなものもが見つかった事件。

専門家は「国内で入手することは難しい」と話します。一体、誰がなぜ草むらに放置したのか。

駅から700メートル 近くに住宅街も

北九州市小倉南区長行東1丁目。

紫川の河川敷近くの草むらです。

北九州モノレールの徳力嵐山口駅から南に約700メートルの場所で、近くには住宅街も広がっています。

近隣住民「ちょっと心配ですね、誰が捨てたのかどういう目的で置いたのか知らないですけどね、ああいったものが家の裏にあるなんて考えられないですよね普通は」

近隣住民「びっくりしました。怖いですよね、はっきり言って驚きですよね。もうずーっと草ボーボーなのでまさかこんな色々捨ててるとは思いませんよね」

散歩中の女性が「箱」を発見した

5月30日夕方、河川敷を散歩していた女性からの通報を受け、警察が草むらに置かれていた箱を調べたところ、中から複数の手榴弾や拳銃のような物を発見。

警察は、発見場所から半径100メートル以内の住民に避難指示を出したうえで、爆発物処理班も出動させて捜索を実施しました。

翌日の捜索でもロケットランチャーのようなもの以外に手榴弾、拳銃のようなものも複数見つかっています。

現場横の歩道は朝や夕方に

通勤・通学する人や散歩する人もいる場所でが、通常、草むらには人は入ることはないということです。

近隣住民に外出自粛を要請

先月30日の夜から31日にかけて行った捜索では、発見現場から半径100メートルの住民に外出の自粛などを呼びかけ、長さが1メートル以上あるロケットランチャーや、手榴弾、拳銃、弾のようなものが見つかったということです。

近隣住民「午後7時くらいに警察から危険物がありましたから絶対家から出ないように、と。夜の10時くらいに、危険じゃないと分かりましたから警戒を解除しますって」

ロケットランチャーとは

そもそもロケットランチャーとはどういうものなのでしょ銃器評論家でジャーナリストの津田哲也氏に話を聞きました。

銃器評論家 津田哲也 氏
「ロケットランチャーは、軍事用で対戦車砲としても使われますので、通常の砲弾であればびくともしないような戦車ですら破壊できる力威力を持っているわけですし、一般の乗用車だとかトラックだとか、車両を破壊することはいとも簡単ですし、コンクリート造りの壁面でも破壊して中まで被害が及ぶくらいの威力は十分持っています」

陸上自衛隊第4師団によりますと、「ロケットランチャーは古い武器なので、数年前から自衛隊では使用していない」ということです。

銃器評論家 津田哲也 氏
「国内では入手することはなかなか難しいので密輸品ですね。中国・ロシアの方面から拳銃が大量に密輸されました。大型兵器に合わせて密輸された可能性もあります。」

北九州市では2012年にも

北九州市では2012年に戸畑区の倉庫でロケットランチャーや拳銃・実弾が見つかり、隠し持っていた特定危険指定暴力団・工藤会の関係者が懲役10年の判決を受けています。

今回も暴力団が関与している可能性はあるのでしょうか?

銃器評論家 津田哲也 氏
「暴力団は武器の管理に非常に厳しいので、人目につくようなところに捨てる、放置するということはちょっと考えにくい。通常考えれば、武器をばらばらにして海に捨てる。それが一番リスクがありません。暴力団がリスクを冒して人目につくとこには捨てはしないと思います。」

警察は、銃刀法違反や爆発物取締罰則違反などの疑いもあるとみて発見された武器とみられる物の鑑定を進めています。

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