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出生率過去最低1.20 東京は1割れの0.99 九州沖縄は上位にあるものの下落傾向続く

RKB毎日放送 / 2024年6月6日 17時8分

厚生労働省は5日、出生や死亡、婚姻などの数をまとめた「人口動態統計」を発表しました。

1人の女性が生涯で出産する子どもの数を示す合計特殊出生率は過去最低を更新しています。

合計特殊出生率1.20で過去最低更新

厚労省によりますと、2023年の合計特殊出生率は1.20で、前の年から0.06ポイント下がり、過去最低を更新しました。

去年1年間に生まれた子どもの数は前の年から4万人余り減って72万7277人でした。

生まれた子どもの数は第二次ベビーブームだった1973年以降、減少傾向が続いていて、統計を始めた1899年以降で過去最少となりました。

また、婚姻の件数は47万4717組で、戦後初めて50万組を下回っています。

一方、去年1年間に死亡した人は157万5936人で前の年からおよそ7000人増え、過去最多となりました。

死亡者数から生まれた子どもの数を差し引いた人口の自然増減は84万8659人の減少で過去最大となり、人口の減少が加速しています。

出生率1位は沖縄2位長崎・宮崎

去年の統計特殊出生率の全国平均は1.20で過去最低でした。都道府県別でみると、1位沖縄県 1.60 2位長崎県・宮崎県 1.49 続いて鹿児島県が1.48 熊本県が1.47 佐賀県・島根県・福井県が1.46などとなっています。
(一覧は末尾に掲載)

東京は1を下回る

一方、東京都は0.99で、ついに「1」を切ってしまいました。

公式発表で「1」を下回ったのは初めてのことです。

では、福岡県はどうなのかというと・・・
1.26で28位、全国平均は上回っています。

福岡県内の1位は粕屋町 最下位は福岡市中央区

今回の発表では、都道府県別の数字しか出ていないため、全国の市区町村別にまとめた別の統計で見てみると、福岡県内の合計特殊出生率の1位は粕屋町で1.90です。
(「平成30年~令和4年人口動態保健所・市区町村別統計の概況」より)

これは全国1887の市区町村の中で29番目に高い数字となっています。

粕屋町は福岡市内まで電車で10分程度と都市圏へのアクセスが良く、子育て世代に人気のエリアで人口も増えています。

一方、福岡市中央区の出生率は0.85で、全国で6番目に低くなっています。

人口維持に必要な出生率は「2.07」と言われていて、いずれにしても低い数字と言わざるを得ない状況です。

厚労省は「経済的な不安定さや仕事と子育ての両立の難しさなどで少子化につながっている」としています。

2023年合計特殊出生率 全国+都道府県別一覧

全国 1.20
北海道 1.06
青森 1.23
岩手 1.16
宮城 1.07
秋田 1.10
山形 1.22
福島 1.21
茨城 1.22
栃木 1.19
群馬 1.25
埼玉 1.14
千葉 1.14
東京 0.99
神奈川 1.13
新潟 1.23
富山 1.35
石川 1.34
福井 1.46
山梨 1.32
長野 1.34
岐阜 1.31
静岡 1.25
愛知 1.29
三重 1.29
滋賀 1.38
京都 1.11
大阪 1.19
兵庫 1.29
奈良 1.21
和歌山 1.33
鳥取 1.44
島根 1.46
岡山 1.32
広島 1.33
山口 1.40
徳島 1.36
香川 1.40
愛媛 1.31
高知 1.30
福岡 1.26
佐賀 1.46
長崎 1.49
熊本 1.47
大分 1.39
宮崎 1.49
鹿児島 1.48
沖縄 1.60

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