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自民逆風下の選挙区は 危機感の与党現職と攻めの野党 動き活発に

RKB毎日放送 / 2024年6月10日 18時15分

派閥の政治資金パーティを巡る裏金事件の影響などで相次いで選挙に敗北するなど自民党への逆風が続いています。

こうした中、これまで自民党候補が圧勝してきた選挙区でも解散総選挙に向けて与野党による駆け引きが活発になっています。

「民主主義にはコストがかかる」と訴えた麻生太郎副総裁

麻生太郎 副総裁
「自由民主党は変えなければならないものは変え、そして正すべきものは正す」

6月8日に開催された自民党福岡県連の年次大会で、派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件について謝罪した麻生太郎副総裁(83)。

一方で、「政治資金の透明性は必要」とした上で「将来に禍根を残す改革は断固さけなければならない」と強調し、「民主主義にはどうしてもコストがかかる」と訴えました。

麻生太郎 副総裁
「秘書、事務所などの政治活動の基盤や拠点を維持するため、そして自分の後援会を維持するために広い地域をくまなく歩きその声を聴きそれを政策として形にしていかなければなりません」

自民党の現職は「しっかり地元まわる」

地域を歩くという点でこれまでと勝手が違うと話しているのが都市部と農村部が混在する福岡3区の現職・古賀篤氏(51)です。

前回の選挙では野党統一候補に圧勝し4期目の当選を果たしましたが…

自民党 古賀篤 氏(今年1月1日 石川県災害対策本部で)
「ぜひ何でも結構ですので困られたことがあったら教えていただきまして我々としても迅速に対応させていただきたい」

能登半島地震発生直後から政府の現地対策本部長として被災地に入り復興支援に携わっている古賀氏。

地元での活動がほとんどできていないとして危機感を募らせています。

自民党 古賀篤 氏
「絶えず地元をまわる中で後援いただきながら政治活動を続けてきましたので、そこは原点だと思っています。今、内閣府副大臣で特に1月から能登に行ってなかなか戻れない時期もありましたが、やはりしっかり地元をまわって引き続きお声をいただきながら政治活動に取り組んでいきたいと思います」

「商店街歩くとき金はいらない」

その福岡3区を重点区と位置づけているのが立憲民主党です。

泉健太代表(49)は5月、立候補を予定している福岡県議の仁戸田元気氏(44)と商店街を練り歩き、「政治に自民党のような大量の金は必要ない」と訴えました。

立憲民主党 泉健太 代表
「今回の裏金問題を通じて、政治に金がかかるというのはスタンダードにするのはやめましょう。自民党のように大量に金を集めなくてもまっとうな政治活動はできる。商店街を歩く時も金はいりません。要は政治家が身を粉にしてみなさんと対話するということにおいてはそんなにお金はかからないはず」

立憲は保守層の切り崩しねらう

仁戸田氏は去年の県議選で自民党の有力な支援団体である農政連からの推薦を得ていて、保守層の切り崩しを狙っています。

立憲民主党 仁戸田元気 氏
「私は14年間民主党時代から逆風の中で地方議員やってきて、これまでの関わりや経験もあるので、ぜひ地域を支えている農業従事者・生産者のみなさんの声を聞くというのが今後は大切なので一番重視してやっていきたいと思います」

共産党 野党共闘の必要性に言及

前回の総選挙で立憲民主党との野党共闘のため候補者擁立を断念した共産党。

元福岡市議の山口湧人氏(34)が出馬の意向を示しています。

共産党 山口湧人 氏
「私自身34歳ということで若い世代の声を届ける学費の無償化とか賃金をもっと上げて欲しいとか国民の切実な声を届けていきたい。」

今後については含みを持たせました。

共産党 山口湧人 氏
「共闘の再構築を実現するということが政治を変えていく近道でもあると思いますので」

6月9日に福岡入りした共産党の田村智子委員長(58)も「野党共闘」の必要性を強調しました。

共産党 田村智子 委員長
「やはり野党が共闘して戦って与党、に勝つ、あるいは自民党に助け船を出す維新に勝つという選挙をやっていかなければ政権交代にもなっていかない。これはその立場で私たち貫いていきます」

維新 「是々非々でやっている」

政治資金規正法の改正をめぐり自民党の法案に賛成した日本維新の会。

去年の県議選で新たに議席を獲得した福岡3区では、瀬尾英昇司氏(49)が出馬する意向を示しています。

日本維新の会 瀬尾英昇司 氏
「既得権益にしばられている今の自民党、立憲民主党に言えないような政策を訴えていく必要があると思っています。我々は是々非々でやっていますので政策ひとつひとつを国益にそった形で議論を深めていくことが必要になる」

現時点で6人が立候補の意向

福岡3区では、れいわ新選組の奥田芙美代氏(46)と参政党の重松雄子氏(65)も出馬の意向を示しています。

これまで自民党の現職が圧勝してきた福岡3区に現時点で名乗りをあげているのは6人。

誰が最も地域を歩き、有権者の声に耳を傾けるのでしょうか。

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