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【ドクターイエロー】引退へ「25センチ間隔で0.1ミリのズレ測定」 車内には多くの検測機器

RKB毎日放送 / 2024年6月13日 18時19分

「新幹線のお医者さん」として親しまれているドクターイエロー。こどもから大人まで人気が高い新幹線車両です。JR西日本とJR東海は、老朽化などを理由に運行を終了することを発表しました。

Qこれは何ですか?

「ドクターイエロー」

「小さいころからよく見ていたので悲しいです」

「こどもの一番最初のお気に入りのおもちゃがドクターイエローだったので、さみしい」

老朽化で引退発表

新幹線と同じスピードで走り、線路や設備などに異常がないかをチェックするドクターイエロー。現在、JR西日本とJR東海が1編成ずつ保有しています。JR西日本は3年後の2027年以降をメドに、JR東海は来年2025年1月をもって運行を終了することを13日に発表しました。理由は老朽化です。

ドクターイエローの運行は10日に1回程度、ダイヤは非公開で、鉄道ファンの間では「見ると幸せになれる」と縁起物のような存在です。

去年、福岡で開かれた新幹線車両基地の公開イベントで、行列の先にあるのが・・・、ドクターイエローとの記念撮影です。

海外からも注目

その人気ぶりは海外からも注目されています。博多駅に停車中のドクターイエローを撮影しているのはドイツの公共放送。ドイツであまり知られていない文化を紹介する番組の取材です。

番組ディレクター「乗客も乗らないし、まぼろしの電車という意味合いもあって(日本人の)電車に対する愛着を伝えたい」

正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」その車内は?

このまぼろしの車両はどんな仕事をしているのでしょうか?

2015年、RKBでは、その様子を取材していました。700系新幹線をベースにした7両編成、最高時速270キロで線路上を走りながら設備に異常がないか点検する特殊車両。正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」です。

東京寄りの先頭車両には座席があって、普通の新幹線のようですが、前方には大きなモニターが設置されています。

ヘッドライトの下に設置されたカメラで線路の様子を撮影し、異常がないかを確認しています。

また、台車部分に設置されたレーザー機器ではレールのわずかな狂いを見つけ出します。

JR西日本担当者「25センチ間隔で0.1ミリの狂いまで測定することができます。大きな狂いがもしあるようであれば運行管理している指令というところに情報をあげまして、そこから実際に補修を行っている現場の方に情報が行きます」

間近でパンタグラフを観測

車両の上部につけられた窓からはパンタグラフと架線の接触状況を確認、架線に異常がないかチェックします。

こうした細かい点検で新幹線の安全運転を支えているんです。

引退後は「N700S」で検査実施へ

ドクターイエローの引退後は、JR東海が保有する営業用の車両「N700S」に機器を搭載して検査を実施する方向で検討されています。

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