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博多ストーカー殺人事件・初公判  争点は「ストーカー行為の有無」 寺内被告「待ち伏せしたことは違います」起訴内容を否認

RKB毎日放送 / 2024年6月17日 19時55分

去年1月、JR博多駅前で元交際相手の女性を待ち伏せしてつきまとったうえ、包丁で刺して殺害したなどとされる男の裁判員裁判が17日、福岡地裁で始まりました。

初公判で男は、「待ち伏せしていない」などと起訴内容を一部否認しました。

夕方の人通りが多い場所で起きた突然の凶行

去年1月。事件は、多くの人が行き来する夕方の時間帯に起きました。

JR博多駅前の路上で会社員の川野美樹さんが包丁で複数回刺され、殺害されたのです。

事件の2日後に逮捕された元交際相手の寺内進被告。

起訴状によりますと寺内被告は、JR博多駅前の路上で元交際相手の川野美樹さんを待ち伏せしてつきまとい、包丁で複数回刺して殺害したとして、殺人とストーカー規制法違反、銃刀法違反の罪に問われています。

交際するも長続きせず ストーカー行為が始まったか

当時、飲食店で働いていた寺内被告は、系列店でアルバイトをしていた川野さんと出会って交際したものの長くは続かず、その後、寺内被告のストーカー行為が始まったとされています。

事件の2か月前には、警察からストーカー規制法に基づいて、川野さんへのつきまといなどを禁止する命令が出されていました。

初公判 被告はストーカー行為を否認

17日、短い黒髪姿で法廷に現れた寺内進被告。本人確認など裁判長の問いかけには、落ち着き、小さな声で淡々と答えました。

寺内進被告「刺したことは間違いないが、待ち伏せしたことは違います」

初公判で寺内被告は、このように述べ、検察側が読み上げた起訴内容のうち、殺人に関して認める一方で、ストーカー規制法違反については否認しました。

殺人・銃刀法違反は争わず 争点はストーカー行為の有無

検察側は冒頭陳述で、「川野さんの勤務先近くで待ち伏せしてつきまとった」、「少なくとも17回突き刺すなど犯行態様は悪質で、結果は極めて重大」と主張しました。

また、禁止命令が出されるまでの寺内被告の行動についても、「復縁を拒まれた被告は勤務先に押しかけたり、『何年経っても恨んだるわ』などとメッセージを送信したり、複数回電話をしたりした」と言及しました。

一方、弁護側は、「事件当日に川野さんに会ったのは待ち伏せではなく偶然」と主張。そのうえで、「川野さんが警察に相談したことで、ストーカーと蔑まれ、上司も責任をとらされた。謝罪の言葉が聞きたかっただけで、『恋愛感情などを充足する目的』にはあてはまらない」として、ストーカー規制法違反については無罪を主張しました。

別の傷害事件で「有罪」の部分判決も あわせて量刑を審理

寺内被告はこのほか、2022年に福岡市博多区の路上で、川野さんに声をかけた男性の顔を殴るなどして重傷を負わせたとして、傷害の罪にも問われ、「有罪」の部分判決を言い渡されています。

裁判では、この部分判決も含めて刑の重さが審理されます。判決は5日間の審理を経て、6月28日に言い渡される予定です。

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