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【ソフトバンク】3割打者激減の中、近藤だけはレベチ!

RKB毎日放送 / 2024年6月20日 10時28分

交流戦終了時点で3人

セ・パ交流戦も終わり、プロ野球は各チームとも60試合以上を消化。まだ半分以上残っているとはいえ、開幕からまもなく3か月となるこの時期に、打撃成績表に目をやると、規定打席到達者で打率3割台の打者は、パ・リーグではホークス・近藤と日本ハム・田宮、セ・リーグでは日本人打者は皆無で、ヤクルト・サンタナのみ。両リーグ合わせて3人しかいない。この人数が、シーズン終了後に増えているか減っているかは分からないが、それにしても少なすぎる。

14年前には27人もいた

この20年の3割打者の数を調べてみた。去年が5人で一昨年が6人と決して多くはないが、さすがに今年よりは多い。ここ10年では2018年の20人が最多、まだ6年前の話だ。ただし、セ15人に対しパは5人。2016年にはセ9人、パ6人、2014年はセ12人、パ7人と、いわゆるパワーで押すタイプの投手が多いとされるパ・リーグの方が3割打者が少ない傾向だ。さらに遡ると、2010年と2005年はともに27人。やはり今年の3人というのは明らかに少ないと言える。

年々向上する投手レベル

これについて、ホークスの村上隆行1軍打撃コーチに尋ねてみた。すると、その要因として、いの一番に「ここ数年の投手レベルの急激な向上」を挙げた。特に村上コーチが指摘するのが球速。かつては時速150キロの球を投げる投手出現には驚いたものだったが、近年、150キロ超えの投手は珍しくなくなり、160キロさえ超える投手が出てきていることは周知の事実。とは言え、そんな剛速球を打ち返せる打者もいるので、「決して打者レベルが低下したわけではない」と力説する。

球種の増加、持ち球の増加

一方で、RKB野球解説者・岸川勝也氏は、「球種が増え、それらを数多く操ることのできる投手が増加している」ことを挙げる。スライダーを、縦・横、また僅かな変化のカットボールを全て別物と解釈するなど、球種はかつてないほど細分化されてはいるが、一人で幾種もの球を操る投手が昨今珍しくない。日本ハム・伊藤大海の持ち球は9種類以上とも言われるそうだが、ホークスの有原や大津の7種類もかなりのもの。今季、1軍で登板記録のある投手で、直球を含む球種が6以上という投手は90人以上もいる。球種が多くなれば、当然、打者は絞り辛くなる、という訳だ。

かつては2球種しか投げない投手も

ホークスの元監督・工藤公康氏の全盛期や巨人で活躍した江川卓氏は、直球とカーブの2種類で勝負していたのが懐かしい。この二人の誕生があと2~30年遅かったら、本人たちはどうしていただろうかと、ふと想像してしまう。

近藤健介は別格

村上コーチがそんな中で挙げる一人の選手がいる。セ・パ交流戦で2年連続優秀選手賞獲得のホークス・近藤健介。「全ての打席で、次につながる内容がある。あれだけの成績を残しながらも本人は恐らく納得していない。」と指摘する。交流戦全18試合で、打率3割5分6厘、4本塁打14打点。特に広島戦でのサヨナラホームランや、阪神・才木からのホームランなど、普段対戦のない好投手の球を完璧に捉えた。交流戦終了時点で両リーグ最高打率3割4分6厘の近藤こそ、凡退すれば誰よりも悔しさをあらわにし、打撃を追求しているという。その姿を称賛する村上コーチが、かつて目の当たりにした選手の中から、3度三冠王に輝いた偉大な選手の名前を引き合いに出した。「落合さんの自宅を訪問したとき、素振りをするための真っ暗な部屋を見せていただいたことがある。そこまでの準備をされているんだ…近藤には、近いものを感じる。」

初の首位打者へ

まだシーズン半ば。この先、何があるかは分からないが、近藤は143試合終了後にも打率3割台の成績が十分に期待できる。意外にもまだ獲得したことのない首位打者のタイトルへまっしぐらだ。

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