「金融政策の効果にはタイムラグある 地域によって一様ではない」日本銀行福岡支店・支店長が言及
RKB毎日放送 / 2024年6月20日 17時51分
日本銀行福岡支店に新しく着任した支店長が会見し、「地域経済の生の声をしっかりと聞いていきたい」と抱負を述べました。日銀の金融政策についても言及し、「効果が出るまでにはタイムラグがある」との考えを示しました。
着任した佐久田健司氏(52)
日銀福岡支店の新たな支店長に着任した佐久田健司氏は、宮城県出身の52歳。
京都大学法学部を卒業後、1994年に日銀に入行し、新潟支店長や業務局審議役などを歴任してきました。
佐久田氏は「(九州は)最近では半導体関連の投資や都市再開発、インバウンドも含めたアジアとの関係の深化など様々な動きが進んでいる」とした上で、「地域経済の生の声をしっかりと聞いていきたい」と抱負を述べました。
一方、大規模な金融緩和策からの転換など日銀の金融政策については、「金融政策の効果が出るにはタイムラグがあると思う。地域の産業構造や経済の基礎体力、あるいは事業内容など置かれている状況などによって必ずしも一様ではないと思うが、九州沖縄経済の状況については丁寧に把握していきたい。」としました。
佐久田健司 支店長の発言要旨
九州、特に福岡は面積対比で人口が多く、経済規模も大きい。多様な産業が発達しており、産業や経済活動の集積度が高い地域だと思う。また、長い歴史や風土が蓄積されていて、地域との交流といった面でも集積度が高いと思う。
そのような集積度の高さを生かしながら、最近では半導体関連の投資や都市再開発、インバウンドも含めたアジアとの関係の深化など様々な動きが進んでいると聞いている。
地域の金融経済情勢については、地域の経済社会で活動されている様々な方々の生の声もお聞きしながら、多面的に理解をしていきたい思っている。
日本銀行の福岡支店長として私が大事にしたいと思っていることの一つは、「窓を開く」ということ。日本銀行がその役割を十分に果たしていくためには、日本銀行の役割や活動、そして金融経済に関する情報を地域に発信していくことも重要だ。
半導体関連の産業は九州だけではなく、日本経済全体にとっても大きなテーマであると思っている。インバウンドの動向や都市再開発なども日本全体に通じる話で、九州でどのような動きになるのか注目している。
金融政策の効果が出るにタイムラグがあると思う。地域の産業構造や経済の基礎体力、あるいは事業内容など置かれている状況などによって必ずしも一様ではないと思うが、九州沖縄経済の状況については丁寧に把握していきたい。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
20年ぶり新紙幣発行 秋田県内でも金融機関への引き渡しが始まる
ABS秋田放送 / 2024年7月3日 12時4分
-
「新紙幣発行」20年ぶり 日本銀行鹿児島支店でも銀行への支払い始まる
MBC南日本放送 / 2024年7月3日 11時56分
-
「地元の企業との対話を重視したい」 日銀名古屋支店の新支店長が意気込みを語る
CBCテレビ / 2024年6月26日 19時34分
-
日銀が決めた「国債買い入れ額の減額」ってどういう意味? どんな影響がある?
オールアバウト / 2024年6月20日 12時20分
-
福岡支店長に佐久田氏、鹿児島は矢野氏・金沢は大川氏=日銀人事
ロイター / 2024年6月10日 12時34分
ランキング
-
1大分県宇佐市の強盗殺人、死刑判決の被告側が即日控訴…裁判長「被告が犯人と優に認められる」
読売新聞 / 2024年7月2日 22時9分
-
2殺人事件発端は「ラーメンを食べる画像」なぜ…きょう勾留期限・旭川市女子高校生橋から転落殺人
STVニュース北海道 / 2024年7月3日 6時36分
-
3かすむ「ポスト岸田」上川外相 米兵事件巡る批判で「洋平さんと同じ道」
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月2日 22時17分
-
4マンションから転落疑いの女児死亡 意識不明で救急搬送 札幌
毎日新聞 / 2024年7月2日 21時19分
-
5なぜ日本のメディアでは小池百合子都知事の「荒唐無稽な噓」がまかり通るか《カイロ大「1年目は落第」なのに首席卒業》
文春オンライン / 2024年7月3日 6時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)