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「ブレーキもハンドルも効かない」雨の日のハイドロプレーニング現象の恐怖

RKB毎日放送 / 2024年6月24日 20時29分

晴れの日に比べ、雨天の日は交通事故が多いというデータがあります。

首都高速株式会社の調査によると、東京・首都高速道路で起きた1時間あたりの交通事故の件数は、晴れの日が1件に対し雨の日が、4.9件と5倍近くになっています。

事故を防ぐため、この時期に注意すべきことをJAFに聞きました。

雨の日は視界が急に悪くなる

JAF福岡支部の担当者は梅雨の時期は特に、急な雨と風で視界が悪くなることがあるため注意が必要だと話します。

JAF福岡支部・事業課交通環境係 田中至道 係長
「急な雨と風によって視界が急に悪くなると思います。雨の量によっては、ワイパーでも追いつかないということもあるので、まずは車の速度をしっかりと落としてほしい」

こちらはJAFが行った雨による視界の変化を見る実験。

1時間に30ミリの雨が降る状況で、走行中の車が白い服と黒い服を着た歩行者を発見し、どのくらい手前の距離で停車することができるかを測ります。

白い服を着た歩行者には63メートル手前で止まりました。

一方、歩行者が黒い服を着用していた場合は38メートル手前で停止しました。

その差は25メートル。

夜間にも同様の実験をしましたが、黒い服の歩行者には、18メートル手前に近づくまで気づくことができませんでした。

昼でもライトを点灯して

JAF福岡支部・事業課交通環境係 田中至道 係長
「昼間であっても雨が降れば、周りが暗くなることがあると思います。自分が見えるというよりも周りに見てもらうために、昼間でもライトを点灯させましょう」

また、水たまりなどが出来ている場合、スピードを出した車が近づくと、対向車線から、水しぶきが飛んでくることも…

JAF福岡支部・事業課交通環境係 田中至道 係長
「突然目の前に水の膜ができてしまうと運転中、ビックリしてしまうのではないでしょうか。速度を落として色々なトラブルにも対処できるように心がけてほしい」

最も多い事故原因は「スリップ」

そして、雨の日に最も多い事故の原因が「スリップ」です

JAF福岡支部・事業課交通環境係 田中至道 係長
「カーブで曲がりながらブレーキを踏んだりと曲がりながら加速しながらアクセルを踏むなどするとタイヤが滑り易くなり、スリップ事故の原因となります。スピードを出しすぎると、タイヤと路面の間に水の膜が出来ることがありますが、これがハイドロプレーニング現象です。」

ハイドロプレーニング現象とは水がたまった道路を高速で走行すると、タイヤと路面との間に水の膜ができ、水の上を滑るようになってしまうことです。

JAF福岡支部・事業課交通環境係 田中至道 係長
「ブレーキをかけても減速しませんし、ハンドルも右に左に効かないので、もうなすがまま止まるまで待つしかないという状況です。」

事故を起こさないために必要なこと

・視界の確保
・雨が降ったら、昼でもライトをつける。
(自分の車を知らせるという意味もある)
・窓ガラスに撥水加工をしても
・速度を落とすこと

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