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境内にメダカが1万匹!”聖地”の寺 参拝者の半数は「メダカファン」 福岡・直方市

RKB毎日放送 / 2024年7月15日 17時37分

福岡県直方市にある丸山観音寺は、「メダカの聖地」。檀家からもらった30匹からスタートしたメダカは増え続け、全国から愛好家が訪れています。

「めだか寺」と呼ばれる丸山観音寺

福岡県直方市の丸山観音寺は、江戸時代に直方藩主の黒田長清が建立したお寺です。境内には、「魚」をモチーフにした特徴的なモニュメントも並んでいます。

RKB 西尾健佑「赤や白などのメダカが泳いでいますが、実はここ、お寺の境内でたくさんのメダカが飼われています」

ずらりと並んだ瓶の中には、それぞれたくさんのメダカが。実は丸山観音寺、「めだか寺」と呼ばれていて、全国から参拝者が訪れています。

住職の大塚恵誠(えじょう)さん
「始まりのメダカは、尊神堂の前にある、みゆきというブルーのメダカです」

30匹が23年後に1万匹に

23年前に檀家から約30匹のメダカをもらったのが「めだか寺」の始まりです。育て始めたころは、メダカの卵がかえらなかったり、かえっても稚魚が死んだりして、うまく育たないこともあったそうです。その後、本などで飼育方法を調べ、自分なりの育て方を編み出し、現在、境内で飼育しているメダカは約50種類、1万匹にまで増えました。

大塚恵誠 住職
「僕の好きなメダカを飼って、みなさんに見ていただくようにしています。メダカライフを毎日、メダカと一緒に楽しむ、ずっとメダカのことをしていてもいいかなと」

とはいえ、1万匹のメダカの飼育は大変。大塚さんは寺の業務である「法務」の合間を縫ってメダカの飼育に当たります。境内にあるメダカの水槽や瓶などは約100に上り、1日3回のメダカのエサやりは1回に30分ほどかかります(稚魚は1日5回)。

さらに大変なのが、水換え。週1回の水換えは、1日がかりでも終わらないこともありますが、時間を見つけてはメダカに愛情を注ぎます

大塚恵誠 住職「生き物が大好きなので、苦にはならないです」

参拝者の半数は「メダカファン」

参拝者「(メダカを見て)かわいいね~。エサやりだけでも大変ね」
大塚恵誠 住職「水換えとかお掃除とか、全部してあげて」

「めだか寺」と呼ばれるだけあって、大塚さんによると、丸山観音寺の参拝者の半分以上がメダカを飼育している人だそう。珍しいメダカも見られるため、その多くはメダカに夢中になります。

子供「ちょっときれいなの、好き」

「背中がキラキラしているメダカが好きです」

大人「お寺という固いイメージではなく、メダカを見に行こうみたいな感じで気軽に来れますよね」

中には、飼育方法について熱心に大塚さんの話を聞く人も―。

お父さん「ついつい、最近熱が冷めていたんですけど、また火が着いてきちゃったな。勉強になります」「メダカの聖地ではないですかね、全国でもなかなか有名なのかなって」

御朱印に縁起物もメダカ

メダカ寺に参拝者が集まる理由は、他にもありました。大塚さんの息子で副住職を務める誠也さんは、「参拝者が寺に足を運ぶきっかけになれば」と、メダカの御朱印を始めました。御朱印のデザインは月毎に変わり、参拝者の中で人気です(対応できない日があり、「めだか寺」のインスタグラムで確認を)。

大塚誠也 副住職
「メダカの御朱印を通して、日本の寺社仏閣に足を運ぶきっかけを増やして、文化を大切にしていただけるきっかけになればいいなと」

他にも、メダカをモチーフにした土鈴などの縁起物も人気です。小さなメダカがつなぐ、人との縁。大塚さん親子は、メダカを通してこれからも「地域に開けた寺」を目指します。

大塚誠也 副住職
「法事以外でもお寺が地域のコミュニティの場の一環となって、人が集まって、また出会いが広がってという場に、メダカという小さな生き物を通して発展していければいいなと感じています」
大塚恵誠 住職
「訪れた方が来て、『すごく気持ちのいい木陰でメダカが泳いでて気持ちが晴れた、なごんだよ』って。そういう思いで足を運んでいただけたら」

※丸山観音寺では、参拝者の癒やしを目的にメダカを飼育しているため、販売や譲渡はしていません。

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