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“金銭への関心が薄い女”が4700万円を脱税した理由 判決が指摘「事務作業が極めて不得手→急激に人気漫画家となった→事務作業から逃げ続けた」 人気漫画「薬屋のひとりごと」“ねこクラゲ”裁判

RKB毎日放送 / 2024年7月24日 12時8分

人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画を担当する女が所得税およそ4700万円を脱税したとされる事件の裁判で、福岡地裁は24日、女に懲役10か月執行猶予3年、罰金1100万円の判決を言い渡しました。

「薬屋のひとりごと」作画担当「ねこクラゲ」こと池田恵理香被告

判決によりますと、人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画を担当する漫画家「ねこクラゲ」こと池田恵理香被告(36)は、2019年から2021年にかけての所得およそ2億6000万円について、期限までに確定申告せず所得税およそ4700万円を脱税しました。

福岡地裁の武田夕子裁判官は24日の判決で、「数年にわたる多額の脱税で悪質」と指摘しました。

一方で、脱税に至った経緯について、「事務作業が極めて不得手で金銭への関心が薄く、年齢相応の社会制度に対する理解も不足した被告人が、急激に人気漫画家となり、確定申告の重要性を軽く見て、目の前の仕事やプライベートを優先させ、事務作業から逃げ続けた結果」だとしました。

そのうえで、税理士に書類の管理などを任せ、2022年からは漏れなく所得税を納めていることから「再度脱税に及ぶ可能性は低い」などとして、池田被告に懲役10か月・執行猶予3年、罰金1100万円の判決を言い渡しました。

武田夕子裁判官は、「これからは『うっかりでした』ということでは済まされないので、日々いろいろなことに気をつけて生活してください」と池田被告を諭しました。

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