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【君はまだだまされるのか】投資詐欺・ロマンス詐欺 接触ツールの6割が「インスタグラム、ライン、フェイスブック」 被害はより若い世代にも

RKB毎日放送 / 2024年7月24日 19時2分

SNSで有名投資家や著名人になりすましたり、恋愛感情を抱かせたりしたうえで金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」が急増しています。

福岡県内だけでみても、今年6月までの半年間の被害総額は35億円に達しました。

ニセ電話詐欺に比べ、より若い層にまで被害が広がっています。

警察の被害分析からは、接触手段やツールに、従来の詐欺とは異なる特徴が見えてきました。

1億円以上だまし取られたケースも

福岡県警が24日に発表した最新のデータによると、今年1月から6月までの間に「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」の被害認知件数は326件に上り、被害総額は約35億円に達しています。

一方、”オレオレ詐欺”に代表されるような、電話での会話が入口になる「ニセ電話詐欺」は305件。被害総額は、およそ5億円でした。

「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」の被害額が、突出して多いことが分かります。

「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」とは

SNSで有名投資家や著名人になりすましたり、恋愛感情を抱かせたりしたうえで連絡を取り、投資名目などで金銭をだまし取る詐欺です。

被害者の年齢層

「ニセ電話詐欺」は被害者の半数が65歳以上の高齢者です。

一方、最近急増している「SNS型詐欺」では、より若い世代にまで被害が広がっているのが特徴です。

特に「SNS型投資詐欺」は、50代から70代の年齢層が被害者の約7割を占めており、中高年層も主な標的となっています。

さらに、「SNS型ロマンス詐欺」は、40代から60代を中心に、より幅広い年齢層に被害が及んでいます。

被害額の特徴 1億円以上の高額も

SNS型投資詐欺では、500万円以下の被害が最も多く報告されていますが、なかには1億円を超える高額被害も発生しています。

この事実は、被害の深刻さと詐欺手口の巧妙さを物語っています。

では、具体的にどんな手口なのでしょうか。

接触ツールと手段

SNS型投資詐欺では、インスタグラム、ライン、フェイスブックが主な接触ツールとなっており、全体の6割を占めています。

特に女性の場合、インスタグラムが3割を超え、最も多く利用されています。

一方、SNS型ロマンス詐欺では、これらのSNSに加えてマッチングアプリも全体の約3割を占めており、特に男性被害者の3割がマッチングアプリを通じて接触されています。

最初の接触手段としては、SNS上の広告が約7割を占めており、次いでダイレクトメッセージが多くなっています。

特にSNS型ロマンス詐欺では、8割がダイレクトメッセージによる接触から始まっていて、その後、ラインに誘導されてうその投資話を持ちかけられるケースがほとんどを占めているということです。

他者の介在少なく詐欺に気づきにくい

SNS投資詐欺が増加している背景には、スマートフォンの普及により、他者の介在が少なく、詐欺に気づきにくいことに加え、従来の「ニセ電話詐欺」のような不特定多数に電話する手法よりも、投資に興味を持った人をSNS上で集めるほうが効率的という点もあるとみられています。

警察は、「著名人になりすましたSNS上の広告が入り口になっている」「恋愛や結婚を匂わされても最終的にお金の話が出たら詐欺を疑おう」「『絶対儲かる』『あなただけ』という話は詐欺」などと注意を呼びかけています。

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