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「大丈夫ですか?」「はい」 それでも振り返った高校1年生 ”とっさの判断”が車道に倒れた85歳男性を救う

RKB毎日放送 / 2024年8月7日 18時11分

路上で倒れた高齢男性(85)を発見し救護したとして、高校1年の男子生徒(15)に警察から感謝状が送られました。

学校からの帰宅途中、男子生徒がとった”とっさの判断”が、男性を危機から救いました。

前から歩いてくる高齢男性「様子がおかしい」

福岡市の高校1年生、江藤大河さん(15)。

7月12日の夕方5時ごろ、早良区百道の路上を自転車で帰宅していると、前から、高齢男性が歩いてくるのが目に入りました。

ふらふらとした足取り。

心配に思った江藤さんは自転車を止めて男性のもとにかけより、「大丈夫ですか」と声をかけました。

男性が「はい」と答えたことから、帰宅することにした大河さん。

しかし、男性の声が弱々しかったことが気になり、男性のほうを振り返ったところ男性が倒れているのを発見しました。

突然倒れた男性 頭は車道に

男性の頭は、車道に出た状態。江藤さんは、すぐに駆け寄って、男性を歩道に引き上げたあと、119番通報しました。

さらに、男性が熱中症の可能性があると考え、近くの自動販売機でスポーツドリンクを購入し、男性の首元を冷やすなどしました。

江藤大河さん(15)
「放置してたら、轢かれるかもしれないと、一生懸命だったので、とにかく必死にやりました」

警察によりますと、男性はその後、かけつけた救急隊員によって病院に搬送され、治療を受け回復したということです。

男性は85歳「熱中症の疑いがあった」

気象台によると、この日の福岡市の天気は「曇、一時雨」。
気温は30.4℃で、不快指数は「82」と、全員が不快に感じる蒸し暑さでした。

江藤さんが助けた男性は85歳で、警察によると「熱中症の疑いがあった」ということです。

警察から感謝状「発見遅れると交通事故にあった可能性も」

警察は「現場は交通量が多く発見が遅れると事故にあっていた可能性もある。勇気ある行動だった。」と江藤さんの行動を讃え、福岡県警早良警察署の桐原哲夫署長が感謝状を手渡しました。

「母の背中をみてきたから」

「大丈夫」という男性の意思表示あとも様子を気にかけ、倒れると真っ先に駆けつけて救護した江藤さん。

この”とっさの判断”について聞かれると、「日頃から人助けをする母の背中を見てきたからできたと思います」と語りました。

江藤さんの母・信子さん(53)は、自宅前で交通事故が起きた時には、すぐに救急車を呼んだり、困っている高齢者を見かけると運転中でも車をとめて手助けしたりしていたそうです。

江藤さんは、「自分もこの母の息子だな」と照れくさそうに笑みを浮かべていました。

息子の行動に、母・信子さんは「お年寄りの多い町に住んでいるので、日頃から高齢者が倒れていたりすることがあります。
そういう時にも息子は一緒についてきてくれるので、似てきたりするのかな」と話しました。

すばやい行動を「部活に活かしたい」

高齢者を救った経験をどう活かしたいですか?

質問すると、江藤大河さんは、「行動力をもっとつけて、野球部の部活に活かしていきたいです」と元気よく答えてくれました。

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