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台風7号 上陸しない方が危険? 海水温からエネルギー得て勢力を維持

RKB毎日放送 / 2024年8月16日 17時51分

非常に強い台風7号が関東地方に接近しています。

この台風7号、日本への上陸のおそれは低いものの、上陸しない方が、危険度が増す場合もあると考えられます。

自転車並みのスピード

関東地方に接近している台風7号。16日午後3時の中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は、60メートル、時速にすると200キロ以上の猛烈な風が吹いています。

また時速15キロと自転車並みのスピードでゆっくり進むため、暴風、高波が長く続き、特に雨が降る時間が長引くため、大雨の危険性が極めて高くなっています。

そしてこの台風7号、日本への上陸のおそれは低いものの、上陸しない方が、危険度が増す場合もあると考えられます。

現在16日午後3時の中心気圧は950ヘクトパスカルですが、9時間後、17日午前0時の予想は940ヘクトパスカルと発達する予想なのです。海水温が低い日本近海で、台風が発達するのは異例のことです。

今回の台風発達の要因、一つは、例年に比べ日本近海の海水温度が3℃前後も高いことです。台風は海水温からエネルギーを得ているため、海水温度が高いほど勢力を発達、維持させるのです。

そしてもう一つの理由は、台風が陸地を避けて進んでいるからです。台風が陸地に近づけが近づくほど、台風自身の回転が妨げられ、勢力が弱まってきます。

さらに上陸するとなると、上陸した地点は被害が大きくなるおそれがありますが、海水温からエネルギーを得ることができなくなった台風は、陸に上がった河童同様、急に衰える傾向があるのです。

今回の非常に強い台風7号、日本に接近するものの、陸地に付かず離れず、勢力を強め維持したまま東北地方の東岸を進む危険なコースを進んでいるのです。

RKB毎日放送 気象予報士 龍山康朗

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