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【パリオリンピック™】「日本は突然強くなったわけではない」号泣のフェンシング解説者・山口徹さん

RKB毎日放送 / 2024年8月21日 14時33分

数々の名言がバズった解説

「座っているんですけど、立ちくらみが…」
「野球の中継ぎピッチャーがエースを倒すようなもの」

パリ五輪のフェンシングで大躍進を遂げた日本代表。その活躍を解説者として名言で盛り上げたのが、U20、U17日本代表コーチの山口徹さん。

女子フルーレ団体で日本が銅メダルを獲得した後、マイクの前で号泣するなど自身の解説が日本で大バズりしたことは、子どもたちから「お父さんSNSでバズってる!」「メッセージがたくさん来てるよ」と教えてもらうまで知らなかったそうだ。

「普段からフェンシングを全く知らない人にも分かりやすく、そして面白く話すことを心がけているため、五輪だからと特別なことはしなかった」と話す山口さんに、今回の日本代表の活躍、そして強さの秘密を伺った。

突然強くなったわけではない

金メダル2個を含むメダル5個と躍進を遂げたフェンシング日本代表だが、「今大会で突然強くなったわけではない」と山口さん。

さかのぼると、フェンシング日本代表は北京、ロンドン、東京と五輪でもじわじわと確実に結果を出してきた。また、ワールドカップなどの国際試合でも、コンスタントに成績を残してきた選手たちが積み上げた努力の結晶が今回の結果と言える。

これまでの”当たり前”とは?

しかし、以前は海外へ行くと、「その場にいるだけですごい」というのが当たり前の風景。「国際試合出場なんてすごい!」「世界選手権に呼ばれて偉いものだね!」そんな認識だったという。

また、フェンシングは、遠く離れたフランス発祥のヨーロッパのスポーツ。日本では競技人口もかなり少なく、「フェンシングだと僕ら日本人はなかなか勝てないのでは?」そんな先入観があった。

”当たり前”の変化~パリ五輪へ最後の一押し

だが、北京、ロンドン、東京とメダルを取り始めてから、その先入観が変わり始めた。五輪以外の国際試合でも成績を残しはじめ、“海外で結果を残すことが当たり前”に変わっていったという。

そんな中で、パリ五輪に向けて選手たちの背中をさらに一押ししたのは、発祥国フランスから招いたコーチだった。

当たり前のレベルを変えるのは難しい、でも…。

当たり前のレベルを変えるのは、決して簡単なことではない。一方で、私たちの日常生活や仕事でも、少し意識を変えることで日々の生活の質が大きく変わるという経験をしたことのある人は多いのではないか。

これは、フェンシングにも当てはまる。日々の意識を少しずつ高い照準に合わせていくことで、徐々にそれが当たり前になっていく。

それが今回、かつて選手として成績を残してきたフランス人コーチとともに積み上げてきたものであり、大舞台で結果を残すということにつながったのだ。

今後、そして4年後のロサンゼルス大会は…?

今回の大躍進で、日本国内でフェンシングに対する注目度は確実に上がった。同時に、次大会でのメダルへの期待度も一気に高まり、非常に大きなプレッシャーの中で迎える2028年ロサンゼルス五輪になる。

日本代表の当たり前のレベルをアップさせていく中で、今のU代表の選手たちが、今回の五輪メンバーを脅かすような存在になるべく、成長を期待せずにはいられない。

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