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「8月最後の週末、痛い」「倒れたら終わり」 のろのろ台風10号に屋台も農家も対策に悲鳴

RKB毎日放送 / 2024年8月28日 16時35分

非常に強い台風10号。

九州北部地方には、30日の明け方から昼頃にかけて、最も接近する見込みです。

気象庁は鹿児島県と宮崎県に特別警報を発表するなど、最大級の警戒が必要な台風に、福岡でも備えが進んでいます。

小松菜畑ではビニールハウスが飛ばないように

RKB 金子壮太 記者
「福岡県久留米市の小松菜農家です。台風でビニールハウスが飛ばないようにロープで縛って対策しています」

久留米市北野町で小松菜を中心に野菜を栽培する農家の光益政典さん。

ビニールハウスが飛ばされないよう、朝から技能実習生らとともに40棟あるすべてのハウスでビニールをはがし、紐で結びつける作業に追われていました。

小松菜農家 光益政典さん
「雨が打ち付けたら育ちが悪くなってしまう。下手をすればこの中が水浸しになってダメになってしまう」

気温が高い日が続いた影響で、野菜の出来があまり良くなかった今年の夏。

ようやく気温が落ち着き始めた矢先の台風に落胆しています。

小松菜農家 光益政典さん
「ようやく出来が良くなって来始めてる時にこの台風気持ち的になんでかなぁって言う感じ」

祭りも延期に

北九州市小倉南区で恒例の夏祭り・「まつりみなみ」。

8月31日に開催する予定でしたが、台風の接近で、打ち上げ花火やステージの設営などの準備が間に合わないため、翌日への延期を決めました。

北九州市小倉南区役所 コミュニティ支援課 増田真二 地域交流担当課長
「祭りの会場設営の時間帯に台風が接近する見込みが強くなりましたのでスタッフの安全を考慮して延期としました」

今年は小倉南区が発足して50年という節目の年。

何とか開催したいところですが、台風の動きが遅いため影響が長期化した場合は、中止を余儀なくされるとあって、スタッフは気をもんでいます。

北九州市小倉南区役所 コミュニティ支援課 増田真二 地域交流担当課長
「これ以上台風が遅れると延期したとしても開催できるかどうかということになってしまいますので非常に心配しているところです」

博多の屋台もロープで・・・

RKB 下濱美有 記者
「午前10時半前です。福岡も雨が降ってきました。博多の名物屋台も駐車場に停められていますがロープでくくり、台風に備えます」

「喜柳」 迎敬之 店長
「風強いって、言いようけんね、倒れたら終わりやけんね。ロープは今買ってきたんよ」一方、福岡市の街中では、屋台の店主が対策に追われていました。

これまでの台風では3つの屋台を隙間なく停めることで風への対策をしていましたが、今回は警戒レベルをあげてさらにロープで縛ることにしました。

28日は定休日ですが、すでに29日と30日も予約のキャンセルが出ているため、営業するかどうかは安全を最優先に検討することにしています。

「喜柳」 迎敬之 店長
「8月最後の週末で稼ぎどきやのにねちょっと痛いね。今回は、いつくるのって。”のろのろ”やしさ、方向もあいまいやしさ、うーんと思うね」

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