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「とにかくこんなこと初めてです」イチゴ農家の悲鳴 続く厳しい暑さ 冬の市場・消費にも影響か

RKB毎日放送 / 2024年9月6日 17時12分

9月になっても続く厳しい暑さは、冬の食卓や消費にも影響を及ぼしそうです。

クリスマスシーズンに出荷をめざすイチゴ農家では苗の葉が高温で焼け、収穫の遅れや生産量の減少を懸念しています。

イチゴの苗葉が枯れた

RKB 野島裕輝 記者
「福岡県広川町です。いま午前9時すぎですが、すでに気温は30度近くになっています。そしてこの暑さで特産のイチゴにも影響が出ています」

福岡県広川町で「あまおう」や、オリジナルブランド「綾美姫」を生産する石川雄一さん(41)です。

9月20日ごろから植えつけを始める予定だったイチゴの苗に異変が起きていると話します。

イチゴ農家・石川雄一さん
「ここで苗を作ってるんですけど、今年の苗はこんな感じでちょっと焼けが出ちゃってですね」

暑さで水分や栄養を吸収できず

葉の部分が茶色く枯れた苗。

暑さの影響で、水分や栄養素を十分に吸収できなかったことなどが原因とみられています。

去年9月に植えられたイチゴの苗の写真を見せてもらうと、枯れた葉はありません。

「まさか高温でやられるとは」

苗の葉が枯れるのは石川さんにとって初めての経験です。

イチゴ農家・石川雄一さん
「とにかくこんなこと初めてです。病気は、今のところ特に大丈夫なんですけど、高温のほうが、まさかそっちでやられるとは思わなかったですね」

石川さんは、およそ1万3000株のイチゴの苗を育てていますが、そのほとんどで葉が枯れてしまいました。

現在、苗の手入れなど対応に追われています。

イチゴ農家・石川雄一さん
「光合成が出来なくなるので、葉っぱがもう枯れていくだけだから。もう次の葉っぱに栄養をいかせてやるために、枯れた葉に無駄に栄養やりたくないので手入れで葉っぱを取ったりして管理していくしかないですね」

昨シーズンも生産量が減少

実は、昨シーズンも暑さの影響で生産量が1割ほど減少したといいます。

去年を超える暑さで今シーズンの生産量がさらに減るのではないかと懸念しています。

イチゴ農家・石川雄一さん
「今年はずっと暑いので、これが残暑が11月とかまで残っていけば花芽の遅れが出るかな。あと年内の収量はどうしても落ちるかなと思っていますね」

価格高騰につながるおそれも

出口が見えない今年の暑さに翻弄されるイチゴ農家。

需要が高まるクリスマスシーズンに十分な出荷ができなければ価格の高騰につながり、物価高で苦しむ消費者、さらには冬の市場経済を直撃するおそれもあります。

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