自民党総裁選投開票まで１週間 福岡選出の国会議員が選ぶ「選挙の顔」は

過去最多の９人が立候補した自民党総裁選挙は投開票まで１週間となりました。

事実上、次の総理大臣を決める総裁選。

早期の衆議院解散・総選挙が見込まれる中福岡選出の国会議員は「選挙の顔」に誰を選ぶのでしょうか？

旧二階派 宮内秀樹氏は小泉氏 「若い人、新しい感覚感性で・・・」

９月１５日、福岡県福津市の祭りに参加したのは、旧二階派で福岡４区選出の宮内秀樹衆院議員です。

今回の総裁選で宮内氏が次のリーダーに選んだのは小泉進次郎元環境大臣です。

自民党 福岡４区（旧二階派） 宮内秀樹 衆院議員「若い人、新しい感覚感性で世の中をつくっていくと。こういうことが私は大切だという風に思っています。」

その小泉氏は派閥の裏金問題をめぐる対応について「選挙で信任を得るまでは要職に起用しない」としています。

裏金問題の当事者の一人である宮内氏は・・・・

宮内秀樹 衆院議員「政治資金の問題は避けて通れない問題でありますし、まずは国民の皆さん方との信頼、これを回復するっていうことがもう１丁目１番地だと思います」

旧二階派 武田良太氏が選ぶのは・・・総裁選のキーワードは「未来へのメッセージ」

同じく旧二階派で、裏金問題を受けて１年間の役職停止処分となった、福岡１１区選出の武田良太元総務大臣。

小泉氏を支持し、総裁選のキーマンとされる菅義偉前総理と関係が深いことで知られています。

ＲＫＢ 植高貴寛 記者 Ｑ小泉元環境大臣を推している？

自民党 福岡１１区（旧二階派） 武田良太 元総務大臣「それはＲＫＢが言っているだけで誰も言っていません」

ＲＫＢ 植高貴寛 記者 Ｑ今回の総裁選のキーワードは？

武田良太 元総務大臣「未来へのメッセージです」

麻生派の大家敏志氏 次期衆院選の公認に”謎の自信”

自民党 福岡８区（麻生派） 麻生太郎 副総裁「河野太郎を同志としてしっかり応援していきたい。３年前に比べたら出来が良かったな」

唯一派閥を存続させていて総裁選のもう一人のキーマンとされる福岡８区選出の麻生太郎副総裁。

同じ派閥から立候補した河野太郎デジタル大臣の支持を表明しています。

その麻生派に所属する大家敏志参院議員は、次の衆院選で福岡９区から出馬する意向を示していますが、党本部から公認は得られていません。

総裁選では誰を支持するか明言していないものの、トップが変われば公認が得られると謎の自信をのぞかせます。

自民党（麻生派） 大家敏志 参院議員「大家敏志に決まると思います」

鬼木誠氏は小林氏の推薦人に 「団塊ジュニアに日本の舵取りを」

福岡２区選出の鬼木誠防衛副大臣は、前回の衆院選挙で自身の応援演説をした高市早苗経済安保担当大臣と当選同期の小林鷹之前経済安保担当大臣のどちらを支持するか悩んだ末、小林氏の推薦人に名を連ねました。

自民党 福岡２区 鬼木誠 防衛副大臣「高市先生にも御恩があります。自民党に人材はいると。そして私たち団塊ジュニアにこの困難な日本の舵取りをもう任せて欲しい」

旧岸田派の３議員が選ぶのは林芳正氏

福岡３区選出の古賀篤衆院議員、福岡７区選出の藤丸敏衆院議員、そして、松山政司参院幹事長。

旧岸田派の３人が推しているのは、同じ派閥だった林芳正官房長官です。

自民党 福岡７区（旧岸田派） 藤丸敏 衆院議員「波が高い世の中の時は間違わない正確な判断が問われるので、それに一番うってつけは林芳正」

カギを握るのは地方票か 県連の”ドン”の影響も・・・

総裁選は、国会議員の議員票３６８票と、全国の党員・党友による地方票３６８票の合わせて７３６票で争われます。

今回の総裁選は過去最多の９人が立候補したため、国会議員票の分散が予想されていて、地方票がカギを握るとされています。

自民党福岡県連で絶大な力を誇る蔵内勇夫県議の息子が林氏の秘書を務めていたこともあり、林氏への支持を求める動きもあります。

事実上、次の総理大臣を決める自民党総裁選の投開票まであと１週間。

早期の衆議院解散が見込まれる中、誰が「選挙の顔」となるのでしょうか。