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海上保安庁がJR九州高速船を捜索 船舶安全法と海上運送法違反の疑い 浸水隠し国際航路(博多~釜山)で運航を続ける

RKB毎日放送 / 2024年10月17日 10時5分

博多と韓国・釜山を結ぶ高速船・クイーンビートルが、浸水を隠して運航を続けていた問題で、海上保安庁の福岡海上保安部が17日午前9時、船舶安全法と海上運送法の違反の容疑でJR九州高速船の家宅捜索を行いました。

家宅捜索が行われたのは、福岡市博多区の博多港国際ターミナルにあるJR九州高速船の本社と高速船・クイーンビートルの船内です。

クイーンビートルを運航するJR九州高速船は、今年2月、船首部分への浸水を確認しながら国に報告せず、浸水したことを知らせる警報センサーの位置をずらして浸水を隠蔽し、3か月以上運航を続けていました。

九州運輸局が2024年5月末に実施した臨時検査では、JR九州高速船側がセンサーを元に戻すなどして、不正の発覚を免れていたことも分かっています。国交省の抜き打ち監査で8月に不正が発覚しました。

国はJR九州高速船に対して、管理者2人を解任し、輸送の安全確保を命じる行政処分を出しています。

海上保安庁は、押収した証拠品を調べるなどして船舶安全法・海上運送法違反容疑での立件を視野に捜査をしています。

これまでの経緯

今年2月
亀裂により浸水していることを確認
→浸水を感知する警報センサーの位置をずらす、データを改ざんするなどして浸水していないようにみせかけ隠蔽ポンプで排水しながら運航を続ける。

今年5月末
浸水が悪化したことから、この時初めて浸水が確認されたように、国土交通省や親会社のJR九州に報告→修理

今年7月
運航を再開し(今月12日まで継続)

今年8月6日
国土交通省の抜き打ち監査で、隠蔽が発覚

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