1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「子供に『安いの探して』」「唐津の赤ウニ価格3倍もう仕入れられない」あっちもこっちも値上げで悲鳴 衆院選で問われる”物価高対策”候補の本気度

RKB毎日放送 / 2024年10月18日 19時42分

10月27日に投開票が行われる衆議院選挙。選挙戦の争点の一つが暮らしを直撃し続けている「物価高」への対策です。

無党派層が多い選挙区で候補者たちに聞きました。政策とともに問われているのは「本気でやる気があるのか」、候補者の本気度です。

安さ売りの店でも「倍以上にあがっている」

福岡市中央区の青果店「かいぶつくん」。安さを売りにしているこの店にも値上げの波が押し寄せています。

買い物客「葉物、ネギ、大葉は倍以上に上がっていますね。物がやっぱりないですよね」
買い物客「野菜によって買う店を選んだりしています」

天候の影響を受けやすい生鮮食品の価格ですが、値上げの要因は他にもあります。

「かいぶつくん」篠原加代子 店長「いろんなものも上がっていますし高熱費も上がっています。ビニールハウスになると燃料代もかかりますしね。運送代もかかりますしそういうのもあるんじゃないですかね」

「買えていたものが買えない」10月だけで値上げ2911品目

円安による原材料費の高騰や輸送費の上昇などの影響で食品の値上げラッシュが続いています。

帝国データバンクによると10月、値上げされた食品はハム・ソーセージなどの「加工食品」や「菓子」など今年最も多い2911品目にのぼっていて、家計を直撃しています。

買い物客「たくさん買えていたものが買えなくなっている感じ。お菓子も上がっているので子供に『安いの探してね』って言いますけど」

提供する飲食店 物価高に人件費も

飲食店の経営者も頭を悩ませています。

和食料理店の女将 小川祐子さん「大変ですよね。うち魚がメインなので魚もものすごく上がっています」

福岡市中央区で夫婦で和食料理店を営む小川祐子さん。

料理の価格は出来る限り上げず量を減らすなどして対応していますが、「これまでと同じ仕入れはできない」と話します。

和食料理店の女将 小川祐子さん「唐津の赤ウニが値上がりしすぎて入れられない(ジャンプ)もう3倍くらいになっています」

福岡県では10月5日から労働者に払わなければならない最低賃金がこれまでの941円から992円と51円引き上げられました。

過去最大の上げ幅で、人手の確保に苦労している小規模の事業者にとっては負担が重くのしかかります。

和食料理店の女将 小川祐子さん「物価も上がる人件費も上がる。ダブルで上げるのはやめてほしいですね」

和食料理店の大将 小川健一さん「飲食店が困りますよね。飲食店だけではないですけど」

無党派層多い選挙区で候補者に聞いた

暮らしを直撃する「物価高」。今回の衆議院選挙の候補者たちはどう考えているのでしょうか。

対策について、福岡市中央区などの都市部を選挙区とする福岡2区で6人の候補者に聞きました。

参政党の新人・黒石裕子候補は「減税と積極財政」を訴えます。

参政・新 黒石裕子候補(32)「減税一択で掲げております。積極財政をしていかないと国民の手元に残るお金が少ないと増えていかないと考えますし。まずは減税を社会保障費を下げる」

立憲民主党の前職・稲富修二候補は「増税の阻止」を強調します。

立憲・前 稲富修二候補(54)「来年4月から自民党増税するんですよね。増税すると明らかに物価にも跳ね返るし所得にも、手取りも少なくなるのでこれを見直す、阻止する」

自民党の前職・鬼木誠候補は「賃上げと価格転嫁」を重視します。

自民・前 鬼木誠候補(52)「賃上げとただ賃上げなんではなくて企業としては(価格)転嫁対策としてコスト高、賃上げできる原資が必要なのでちゃんと(価格)転嫁ができる仕組みを作っていく」

無所属の新人・沖園理恵候補は「食料品の消費税ゼロ」を目指します。

無・新 沖園理恵候補(50)「食料品の消費税を0%にするというのを掲げているみなさんが少しでも安心してお買い物できるように少しでも対策ができたらと考えています」

共産党の新人・松尾律子候補は「消費税5%の減税」を主張します。

共産・新 松尾律子候補(52)「即効性があるのが消費税の減税です。すぐにゼロは厳しいのでまずは5%に戻す。そうするとインボイス制度も必要なくなりますので同時にそこを進めていく」

日本維新の会の新人・本司敬宏候補は「消費税の減税と社会保障費負担の軽減」を訴えます。

維新・新 本司敬宏候補(39)「物価高対策に関しては、通りいっぺんになってしまいますが、やっぱり可処分所得を増やすということなので、やはり消費税の減税やら社会保障費の負担の軽減になると思う」

長引く物価高。候補者たちの訴えは届くのか。暮らしに直結する課題だけに有権者の大きな判断材料の一つになります。

衆議院選挙は、10月27日に投票と開票が行われます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください