「投票、行かない」「誰に入れたら良いか分からない」 若い世代と選挙候補者に聞いてみた
RKB毎日放送 / 2024年10月22日 18時41分
今月27日に投・開票を迎える衆議院選挙では、投票率も注目されています。
前回の衆院選、福岡県では20代の投票率は、30%ほどにとどまりました。
なぜ若者は投票しないのか、そして候補者は若者に向けてどんな政策を訴えているのか、福岡県北九州市の東側を選挙区とする福岡10区で聞きました。
20代は3人に1人しか投票していない
19歳女性「高齢者に向けた政策が多いので、若い人に向けた政策を打ち立ててくれる人に投票したい」
記者Q投票行きますか?
26歳女性「行かない。結局誰がなっても変わらないのかなと思って、別に行かなくても良いかなって」
24歳男性「自分の知識がない分、誰に入れたら良いか分からないので入れない」
前回、2021年の衆院選で、福岡県内の投票率は、戦後2番目に低い52.12%。年代別にみると20代が最も低い30.14%で、3人に1人しか投票に行っていないという状況です。
若者と政治をつなぐ大学生
NPO法人「ドットジェイピー」の北九州支部は、若者と政治をつなぐ活動に取り組んでいます。
メンバーは全員大学生で、この日はグループに分かれて「若者はなぜ投票に行かないのか」考えました。
五反田流仁さん(19)「単純に今の政治家さんに対するいい印象がどうしてもあまりない」
芹ヶ野ひなたさん(20)「若者と高齢者の一票の重みを同じにするというのがでて、人数が違うから」
下村綺さん(20)「行くまでにハードルが高いということが問題だから、大学で(投票を)やったら大学に行くだけで投票できる」
商店街練り歩き”しかけ”
「ドットジェイピー」は去年の北九州市長選挙で、立候補予定者を大学のホールに集めて討論会を実施するなど、選挙に関心を持ってもらうための仕掛けをしてきました。
今回、投票率アップのために考えたのは、「投票所あっちっちゃプロジェクト」。
「政治が動く日」など投票を呼びかける看板を持って、商店街を練り歩きます。
「皆さんで衆議院選挙期日前投票に行きませんか」
さらに、店の担当者に声をかけ、看板の設置をお願いしたりSNSに写真を掲載したりして、街全体で投票に行くムードを高めようとしています。
シロヤ小倉店・諌山大輔さん「急すぎて・・・。変えるにはそういう力も必要なのかな若い人にもう少し投票に行っていくれればいいかなと思います」
ドットジェイピー北九州支部 清水駿 代表「自分たちだけではなく街の協力もあって選挙は盛り上がると思うので、少しでも多くの店に協力してほしいと思ってやっています。3~5%少しでもいいので上がればいいなと思います」
選挙に関心を持つためには、候補者がどんな考えを持っているのか知ることが重要です。
RKB 浅上旺太郎記者「若者の流出が続く北九州市。市の東側を選挙区とする福岡10区の候補者は若者たちにどんな政策を訴えているでしょうか」
福岡10区 候補者の訴え
立憲・前 城井崇候補(51)「給付型奨学金の拡充、授業料減額免除の拡充。望めば学ぶスタートラインに立てるようにするそれぞれの夢が叶う一歩目に手が届くようにしたい、こういうことから応援していきたいと思っています」
自民・新 吉村悠候補(39)「若い方々が働きたいと思えるような企業の誘致。半導体の工場であるとかエネルギー関係関連産業であるとかを誘致をしっかりとやっていきたいと思っています」
無・新 大石仁人候補(39)「若いからダメとか、実績が無いからダメとかいうのをなくす、中身で勝負する。変に下駄を履かせるのではなくて、ちゃんとチャンスを準備するというのが一番大事だと思っています」
共産・新 一ノ瀬小夜子候補(75)「(最低賃金は)全国一律1時間1500円、(労働時間は)1日7時間。原則として持っておくべきじゃないでしょうか。私はそれを追求していきます」
維新・新 福本尭候補(42)「教育の無償化です。幼稚園から最終的には大学、大学院に至るまで親御さんの所得に関係なく誰もが教育を無償で受けられる選択肢を与えたい」
私たち一人一人の声を政治に反映させるために。
投票で自らの意思を示すことが何より大切です。衆議院選挙は、10月27日に投票と開票が行われます。
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