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「”屋根が突然なくなる”っていう人、実はめちゃくちゃ増えてる」子育て世代の切実な声に候補者は【衆議院選挙2024】

RKB毎日放送 / 2024年10月23日 17時21分

10月27日に投開票が行われる衆議院議員選挙。関心の高い「子育て政策」について、太宰府市や筑紫野市など福岡都市圏のベッドタウンを選挙区とする福岡5区の候補者に聞きました。

子育てはお金がかかる「2人目、考えられない」

子育て中の人「児童手当を上げて欲しいです。子育てはすごくお金がかかるので。洋服代もかかるし食費もかかるので毎月3万円ぐらいに上げてもらいたいです」

子育て中の人「日々の生活の食費が一番困っていて、バランスを考えて食べさせたくても野菜が高くて買えない。全部高い。ガソリン代も高い。全部高いのに給料変わらない!」

子育てをする多くの親から聞かれた経済的支援を求める声。

中には、第2子をためらう「2人目の壁」を感じている親もいました。

子育て中の人「税金もどんどん引かれて手取りが本当に少ない中、物価は上がって、それで子供産んで大学まで面倒見切れるかって。自分たちで手いっぱい、夫婦だけで手いっぱい、子供産むなんて考えられない。2人目は考えられないですね」

生活に行き詰まったシングルマザー

太宰府市のNPO法人「ぎんともも」は、家庭や学校に居場所がない子供たちやひとり親家庭の支援を行っています。

生活に行き詰まったシングルマザーや子供を一時的に保護するシェアハウスには、助けを求める多くの人が訪れています。

NPO法人ぎんともも 野本姿美代表「皆さん屋根が突然なくなるという経験が無い人には想像もつかないと思うんですけれど、実はそういう人ってめちゃくちゃ増えています。一旦落ち着かせる、寝る場所を確保して食事も確保してきょうは安心できるっていう場所があれば次のことを考えることができるんですよね」

子育ての悩みを抱え中学生の娘を施設に預けているシングルマザーの女性(39歳)は、政治家にもっと現状を知ってほしいと訴えます。

施設を利用する女性「今の環境とか物価高とかで困窮しているところも多いと思うんですけれど、そういうところが分かっているのかなとかは思ったりします」安心して子育てができる環境をつくるためにどんな政策が必要なのか。

子育て政策 候補者に聞く

春日市や筑紫野市などを選挙区とする福岡5区の候補者に聞きました。

参政・新 岡部吉高候補(42)「減税と積極財政で日本人の所得を倍増させる。それで根本的な改善につながると思いますのでまずは経済対策で抜本的な改善」

維新・新 松尾嘉三候補(56)「(大阪では)維新の会が幼少教育から公立大学までの無償化を完全にやったわけではありますが、公立大学までとはいわず国立大学私立大学までもなんとか手当ができないかなと」

立憲・前 堤かなめ候補(64)「保育料を0~1歳も無償にしていきたい。子供の給食費を公立小中学校の給食費を無償化にする。やはりこれは地域格差があるのはおかしいと思っています。国の役割だと思います」

無・新 タコスキッド候補(48)「おむつ定期便であったりとか無償化であったりとかあらゆることはやっていくべきだと思っています。しかもその財源っていわれるものが増税に結びついちゃうんですけれど、そこは完全に国がやるべき」

自民・新 栗原渉候補(59)「市町村によって違う、なんで違うかといったら財政力です。地方財政力の差のために子育て支援が住むところで違うというのは本来あってはならないこと。そこに対しては国が支援していく」

1人の女性が生涯で出産する子供の数を示す合計特殊出生率は去年「1.20」と、過去最低を更新しました。

少子化の背景にある経済的な不安や仕事と子育ての両立などの課題に政治家がどう向き合うのか。

有権者に響く、活発な論戦が期待されています。衆議院選挙は、10月27日に投票と開票が行われます。

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